その日の帰り道、岩手(釜石)の友人から電話があった。
いとーちゃんである。
岩手の学生時代に寮で知り合ったいとーちゃん。
自分と違って昔からすごくしっかりしていた。
1年で学生寮を出てアパート暮らしをするのだけど、自分はアパートを探すのが面倒だった。
そんなある日「決まったよ!」と、いとーちゃんは入念に下調べをしてよい条件のアパートを見つけてきたのだ。
自分はすぐに同じ不動産屋に駆けつけ、「今契約した伊藤君と同じアパートに空き部屋はないですか?」と、見ずにしてアパートを決めてしまったのだ。
大変なのはいとーちゃん。
1年でおさらばだと思ってたありけんが、それから続くキャンパスライフの隣人になってしまったのだからね。
いつ行ってもコーヒーが出てくるいとーちゃんの部屋は居心地がよく、他の仲間も自然と集まってきていた(ありけんの部屋はテレビもなく、散らかっていたのであまり人が来なかった)。
食べるものがない時は、ご飯をごちそになり。
電気が止められた時は、電気ドラム(業務用延長コード)で電気を供給してもらい。
ご両親が来た時は、本場のきりたんぽを一緒にごちそうになったり(秋田出身)
とにかく思い出たくさんの隣人であり、友人であったのだ。
【新緑の頃、見上げてメタセコイア】
岩手県沿岸の釜石で高校教師をやっているいとーちゃんは、大地震と大津波の中を生き抜いた。
連絡がついた時、それはもう、嬉しかった。
そんないとうちゃん、つい先日、生徒とともに新学期を迎えたと言う。
新入生の中には、制服も間に合わずジャージで出席している子もいたそうだ。
一年生を受け持ついとーちゃんは相変わらずおっとりした口調で言う。
「大丈夫。なんとか、、がんばるよ!」
なんだか泣けてきた。
その土地でみんなを引っ張っていけるのは、その土地で生きているあなた達なんだよ!
踏まれた麦がさらに強くなって芽を出すように、負けないやさしい青年へと導いてくれ。
『ほんの応援』にすぎないけれど、世界中のオールジャンル、みんなが、それぞれの方法で応援しているよ!
がんばって!!
「ちょっと待って」と電話口で代わった相手は、新潟から応援に駆けつけた寮仲間だった。
くそー、岩崎め、ぬけがけしやがったな(心配してるんだって)。
おれもまたコーヒー入れてもらいたい!(入れてあげなさいって)
自分もまた会いに行かなければ、、。
明日は大抵やって来るし、朝日もほぼ間違いなく昇る。
余命半年と宣告された友人が、その末期に言っていた。
宣告されてから今日まで、なんの宣告も受けなかった人がどれだけ命を落としたと思う?
宣告されて覚悟が持てるだけ自分は幸せなのだと。
実は、明日はやって来ないかもしれない。
だからこの一日をめいっぱい生きるのだ!
はっきり言って、ボールペン字が上達しないくらいでへこんでる場合ではない(お前だ)!
ガオー!!(それはゆき過ぎ)
若葉の緑がおいしそう。
季節は進む、さあ、木漏れ日の道をみんなで行こう!
【なんかの芽】
どこぞの日陰から採取してきた地衣類。
根がついたよう(笑)
どうなるか楽しみ。
【師匠も応援してくれてる】
師匠、応援ありがとうございます!
だけど、、ぜったい釣りに行きますよね?
の巻。
【人生のシグナル】
赤だぞ止まれ!って言ってもどうせお前は行くんじゃろ。
しかたのないやつじゃ。
それならば、上に行って左に行くのじゃ。
上って、、どこを登ればよいのですか?
見えんか?あの塔じゃ!
スカイツリー、、
よーし!
でも、上まで登って左に行ったら、、落ちる。
まあとりあえず行ってみよう!
できたよスカイツリー!!