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ありけん日記


有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

2014年9月『イリオモテヤマネコを手なずけよの旅』【1】

 3時間経つと完全に飽きていた。
そんなありけんの目を覚まさせたのは、下降する飛行機から見えはじめた島々だった。
なんじゃこれは、、
青く緑、ソーダのように淡く光っているのは珊瑚礁。
小さな窓にへばりついて覗き込むありけんは呟いた。

 きたぜ、南国、、



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【石垣島北部の高台から】




 〜2014年9月『イリオモテヤマネコを手なずけよの旅』〜



 ありけんは毎年9月、列車の一人旅に出る。
その旅で行ったことのない県が一つ、それは沖縄県だった。
なぜならば列車がないからだ。
列車はないけどもう行ってしまおうと、今年は念願の南国旅が決まった。



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【ハイビスカス】
島中、どこにでも咲いている。
ハイビスカスは草類かと思っていたら、木だった。
晴れ晴れ、艶やか。




 旅には自ら指令を課している。
これに苦しめられること多々なのだが、旅情も増して、いろんな意味で忘れられない旅になるのだ。

 今年の旅の指令。

1:イリオモテヤマネコを手なずけよ。
天然記念物で絶滅危惧種でもあるイリオモテヤマネコ。
しかし、ネコはネコである。
ゴロゴロと手なずけてこようじゃないか。

2:日本最南端の炭坑、宇多良炭鉱跡へ行け。
西表島の内陸部にある宇多良炭鉱、その歴史は深く、遺跡の写真も興味深い。
ただーし!道のりも深いらしく、決して1人ではゆくなと資料に記されてある。
しかし、誰もありけんを止めることはできない。

3:星砂の浜で星形の砂を発見せよ。
西表島の星砂ビーチにあると言われる星の砂を、お土産に持ってこい。

4:旅中一曲(旅の間に一曲作りなさい)
毎年恒例、旅先での1曲。
今年はどんな曲ができるのかな?

5:砂浜カクテルでトロピカルタイム。
やっぱり南国と言えば美しいビーチ。
そこで、ちっこい傘なんかが乗ったブルーのショートカクテルを寝っころがって飲むのが夢だった。
叶えようじゃないか。


 おいおい、旅情増し過ぎだろう。
オールクリア目指して頑張りたいと思う。



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【がっきー号】
空港隣にあるパラダイスレンタカー。
5日間借りて5,400円(税、免責込み)という脅威の安さ。




 旅初日、15時に石垣空港に降り立ったありけんはすぐに手配していたレンタカーに乗り込んだ。
とりあえず、島の北東部(自然しかない)を目指してアクセルを踏み込む。
このがっきー号、時々ウォンウォンウォンと異音がするが、まあかわいいものである。



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【農道】
幹線をちょいと曲がればどれも農道。
これはサトウキビ畑。




 島の最端の灯台を目指すも、その景色の新鮮さ、明るさに脇道に逸れてはしゃいでばかりで、ぜんぜん進まない。



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【吉野の浜にて】
島の道は海沿いなのだけど、茂みを突っ切って楽に浜に降りれる場所はそう多くない。
茂みに駐車スペースのあるよい場所を発見。
さっそく初めての南国浜へ。
寄せては返す珊瑚の破片を拾い上げて陽にかざし、叫ぶ。


 

 浜が白くて深呼吸すれば、胸の内がうおーんと広がってゆく。
きたよー、南国!



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【石垣島最北端、平久保崎にて】
17時くらいなか、岬の突端にてパチり(撮影者:近くにいた外国の旅人)。
すみませーん!カメラ、OK?
ノーノー、ユーがおれを撮る。OK?
このボタン、押す、OK?
イエス!イエース!
さすがは英検4級、完璧なジエスチャーである。
しっかり撮れてた(笑)
ありがとう!



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【平久保崎にて】
風が気持ちいい。




 島の日暮れは遅く18時を過ぎてもまだ沈まない。
水面ぎりぎりに投げた石が跳ねながら飛んでゆくような夕陽を受けながら、ホテルへ向かった。
島の端から端までだいたい車で1時間45分くらいかな。

 市内に入るとようやくお店やコンビニが見えてくる。
ラーメンを食べてオリオンビールを買い込んだありけんは市内のホテルへ到着。
ベランダから見える星空は大っきかった。



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【南国チック】
3700円程だったけれど、朝食も付いててよい雰囲気だった。
南国の建物は台風対策でコンクリート式が多く、なんか部屋も広くてギターも弾けるのでよい。




 旅2日目。
このホテル、Wi-Fiがあったので助かった。
早朝に2時間程、バタバタ仕事を済ませたありけんは車に飛び乗った(早くもバタバタ)。

 2日目はいよいよ西表島に渡る。
港近くにレンタカーの支店があって、車は勝手に駐車していってよいとのこと。
すごいよねこのパラダイスレンタカー。
というかけっこう適当な感じである(オススメ)。



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【大原航路、9:40連絡船出発】
この連絡船、室内用客室は冷房もあって座席も快適なのだが、後部の客席はワイルドである。
どちらかを選べと言われたら、潮風としぶきを浴びながら行く後部(写真)に座るに決まっている。
テンション高かったありけんも他の観光客も次第に閉口。
とってもうるさくて、とっても暑くて、熱かった。




 10:30、西表島(大原)で再び車を借りる(ヤマネコ号)。
カーナビは付いてないんですか?
この島、道、1本なんで。
なるほど。。



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【南風見田(はえみだ)の浜】




 西表島はほぼジャングルで、道はぐるっと1周回っているわけではない。
端から端までといった感じなのだ(1時間50分くらい)。
その端の一つ、南風見田の浜へ向かった。



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【南風見田の浜】
車でゆける一番端の浜は、とても美しかった。



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きれいと言っても、茂みには流れ着いて飛ばされたゴミを見つけることができる。
だいたい海外から流れ着いたもののようだ。




 2日目の宿泊があるのは島の反対側の方。
初めて目にする樹々や浜に、車を止めては感嘆しながらゆっくりと進んでゆく。



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【キター!!】
島全体、絶滅危惧種のイリオモテヤマネコには敏感な様子である。
そりゃそうだ、100匹程しか生息していないのだからね。
事故で怪我したり、死ぬこともあるらしいのだ。
目撃情報があったポイントにはこういった減速を促す看板が立てられる。
この島に行くと気づくが、ヤマネコを見に来ました!なんて軽々しく言える雰囲気ではない。



 看板ごとに減速しながらもありけんのテンションは上がる。
いる、ヤマネコはちゃんといるんだ。
 逆に言えば、夜ここで待ち構えていればヤマネコに会えるではないか!?
ああ、不運にも裏目に出てしまった看板。



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【二日目の宿】
島の反対側に位置するこの宿。
浜に続くグリーンの庭がとても心地よい。




 15:00にチェックインして、向かいの浜辺でオリオンビール。
海に入ったり、カニやヤドカリ達と戯れる至福タイムである。
 この風景を見た者は、ああ、東京から来たいつものゆるゆる観光客だなと思ったに違いない。
しかし、このゆるゆる観光客男、夜中に向けてとんでもない計画を胸に秘めていた。


 ヤマネコ大作戦、今夜、ついに始動。
次号を見逃すな!



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【石垣島の浜にて】

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by KeN-ArItA | 2014-10-06 18:36
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