ありけん日記


有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

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ツバメの小学校

近所の軒にある小さな手の平サイズ。
覗き込みたくなる暖色の巣から、ひょこひょこと顔を出しているのは子ツバメ達。

ここの軒はビニールテントで囲まれているため安全でよい場所なのだが、反面風抜けが悪く、季節が進むと暑く蒸してよく雛が死んでしまう。
だけど去年、一昨年とかろうじて生き残った雛が大人になってまた帰って来た。

気持ちのよい朝、低い空は曲線を描くツバメだらけ。
ペチャクチャペチャクチャ、いったい何を話しようとかいな。

恋の季節を終えたツバメ達は、毎年同じ場所に巣作りを始める。
そう、ここで育ったツバメはやっぱりこの場所に巣を作るのだ。
危険なのは分かっているはずなのにね。

だけどツバメはちゃんと考えている。
ここで巣立ったツバメは、一番に早く帰ってきて、一番早く巣を作って、一番早く卵を産んで、暑くなる前に巣立たせようという考えなのだ!
おぉー(ありけん説)

だから他の巣ではまだ卵を温めているという頃に、ここの巣では既に雛が大きくなっていて、早くもばたばた大騒ぎ。

親ツバメは自分たちが子どもの頃にそうとう暑苦しい思いをしたから、きっと分かってるんだね。
去年の巣立ちもそうとう早かったし。
この家系は、きっとこれからも一番乗り家系。


毎朝見上げる手の平サイズ。
雛たちは隣の兄弟にちょっかいを出したりして日に日にバサバサ大騒ぎ。

さあ、もう野外実習だよ。
落ちるんじゃないよ!



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【こんな絨毯があればいいよね】



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【水、豊。田植えの季節、せき止められ別れて、勢いよく流れて。】

日本は水の国。
田植えの時期になると、多くの命が活性の勢いを最大にする。
田んぼに水が張られると、また新しい季節になったことを感じるよね。


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【山梨県は大月にて】

この電車で何度旅に出たことか。
今日は車にて、大月。
旅ではありません(笑)。


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【子どもの頃だったら】

絶対入っていったな。
水がキラキラきれい。


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【育ち盛り、季節は進む】



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【雨上がり、露玉の中へ】



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【あじさいは知っている】

雲の動き、風の動き、太陽の高さ、雨のにおい、、
あじさいは雨の季節を間違えない。
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by KeN-ArItA | 2009-05-28 19:53

探検に行こう

5月の遅い午後の西東京は薄い晴れ空で、初めて見る小さな河原では地元の人達がそれぞれによい時間を過ごしていた。
雨の季節を前に、水端ではあじさいよりも先にアヤメが盛期を迎えている。


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やはりここに出たか。
方向は読み通りだった。

通勤電車が動き出してちょっとすると、車窓を小さな川が通り過ぎる。
一瞬で通り過ぎるのだけど、なんだかきれいな川の様なので前々から気になっていたのだ。


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【落合川。やがて黒目川となり、荒川へと合流する】



線路の向こう側の地域はあまり知らない。
子どもの頃は『探検にいこうぜ!』、まだ行ったことのない町内を自転車で走り回ったものだった。
しかし、今では散歩の範囲でしか動かない。
今日は気持ちがいいので『散歩』から『探検』に切り替えて、線路の向こうのあの川へ行ってみようと歩き出したのだ。

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【眩しく、バンジー。川端道端にて。】



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【自由気まま。鳥君、何かみつかったのかな?】



休日の町は穏やかだよね。
やっぱり休みでリラックスしている人が多いからだろうか。
平和な空気が通りに沿って心地よく漂っている。


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川は東京とは思えないくらいきれいだ。
自分の家のすぐ側を流れる黒目川の支流なのだが、ぜんぜんこちらの方がきれい。
なんだこの違いは。
鯉もこっちの方がやる気あるし(そんなことはない)。
こんなきれいな水草、うちの方にはないぞ。
く〜、持って帰って植えたいくらいだ。


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【なつかしいね、ザリガニ。よく捕まえた!】



子どもの頃を思い出す。
濡れるつもりはく水端へ降りて行くのだけど、結果は絶対に濡れてしまっていた。

しかし5月というのに水着を着た子どもまでいる。
こんなきれいな場所が近くにあったとは。
深いな東京。


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【落ちたー!だけど兄貴はザリガニに夢中】



この川の先はどんなになっているのだろう。
この道をずっとゆけばどこに着くのだろう。
あの山の向こうはどんな世界があるのだろう。
あのとんでもない上り坂の向こうは、やっぱりとんでもない坂道なのだろうか。

子どもの頃過ごした小さな町は、それでも果てしなく未知に溢れていた。

海の向こうは?宇宙の果ては?
行動範囲が広がった今でも未知がなくなることはないのだろうが、たまにはすぐそこ、ご近所を散策するのもよいかもしれない。

これといって遊ぶことが見つからない時の名ゼリフ『探検に行こうぜ!』
懐かしい。みんな元気にしてるかな。


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【緑の季節、きっといつもの散歩道】



帰り道は対岸の歩道をゆく。
小さな鉄橋を西武線がかけてゆくのが見えた。
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by KeN-ArItA | 2009-05-18 20:23

たまにはギターを持って

5月は新緑の季節。
遠目からの山肌は軟らかそうな黄緑の新芽に覆われていて、草木はこの時期に大きくなるのだなと考えてしまう。

緑はぐんぐんと木枝を隠し、生き物達は子育てに走り回り、地味に見えるが実は生命力溢れる里山。
んん〜、気持ちいい。
今日の『ありけん本能司令部』が、海より山を選んだ訳はこういうことだったよう。
やりますな。

いつもの上り列車とは逆のホームで電車に拾われた僕は、埼玉の高麗(こま)へ来ていた。


最近は詰めっ放しで体調がよくない。
ふっと空いた午後、寝るよりはリフレッシュにと西の森へ向かったのだ。
高麗は自宅から1時間半くらいで、実家の里山と雰囲気がよく似ているのでたまに来るのだ。


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【おやすみベンチ。花盛りの藤棚にて】



駅を降りて川へと下りる坂道は、古い家々の間道。
栗畑を過ぎると高麗川に出る。
自分は遠回りの橋を使わずに、石を飛び飛び渡ることにしている。
今回は出がけに思いついて持ってきたギターがあったので、けっこう大変だった。


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自然はよいよね。
田舎育ちな自分は、たまに海とか山とかに浸らないと弱ってしまう。


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高麗の巾着田は周囲を川で囲まれているので、用水路がたくさんある(川の形が巾着袋に似て丸くなっているからそんな名前がついたそうだ)。
用水路の周辺には、たくさんの生き物が溢れんばかりの命を輝かせている。


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用水路端のギシギシでてんとう虫を発見。
『ベランダの鉢植えで繁殖中のアブラムシをやっつけ隊』として2匹のてんとう虫の幼虫が転勤と
なりました(ごめん!いっぱい食べさせるから)。

多年生草本のギシギシにはびっしりとアブラムシがくっ付いていて、たくさんの虫や蟻達も大騒ぎ。
まるで活気ある市場のように賑わっている。
なるほどアブラムシは、海でいうイワシ(海のお米と言われている)のような位置なんだな。
辺りを気にして見ていると世界はアブラムシだらけ。

平日とあって誰もいない畑の間道。
屈んでひたすら観察した時間は長かったよう。


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巾着の中を進んでゆくと藤棚のあるベンチがある。
軟らかい日射しとコーヒーで一息。

大地にアコースティックギターの響きを。
聴衆はムクドリとスズメ達。
クエクエ、チュンチュン、聴いちゃいない。
今まで散々お荷物だったけど、ここにきてやっと『持ってきてよかった』。

気持ちいい。

寝転べば花盛りの淡い紫が空にきれい。
はち達もブンブン大騒ぎ。
ここは寝ても気持ちいい。


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夕陽になると似合う曲が少なくなったので帰路についた。
高麗ありがとう。
いい気候、いい時間だった。


帰宅後、てんとう虫の幼虫をアブラムシの付いている『花カンザシ』に放った。
慣れてきた幼虫はバクバクと食欲旺盛。

おおー

やることはあるのだけど観察せずにはいられない。
しまいにはパソコンの横に鉢植えを置いて、見ながら仕事をしてしまう始末。
実家でメダカを見てる時みたい。

これで、鉢植えも元気になるでしょう。


しかし数日後、幼虫は元気がなくなってしまう。
なぜだろう。少なくはなったけどまだアブラムシはいるのに。
やっぱり『葉っぱ中アブラムシだらけ』という贅沢な環境で過ごしたから、『餌を探す』ということができないのだろうか。

人間も昆虫も一緒だな…。

おいおい、そんな甘ったれじゃやってゆけないぞ!
がんばって探すんだ。
ほら、ここにたくさんいるぞ。

んん〜
アブラムシをたくさん捕ってこなければ…(本末転倒)。


数日後、結局幼虫は近くのてんとう虫の森(アブラムシだらけのギシギシ)に放たれることになるのである。
鉢植えのアブラムシはというと、、結局ティツシュで捕っている。
しかし、もうほとんどいなくなったよ。


てんとう虫の幼虫を放った帰り道、艶やかなあじさいの緑葉に小さな虫が羽を休めていた。
側では、まだまだ密度の高いあじさいのつぼみ達が、世界の仲間入りをする日を夢見てじっと目をつむっていた。





                               photo:ありけんタイマー撮影
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by KeN-ArItA | 2009-05-04 22:04


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