ありけん日記


有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

公園へ行こう

秋もすっかり都心まで降りてきて、あっという間。
今ではもう冬への引き継ぎだ。

東京は赤坂。
あまりに天気がよいので、昼休みは近くにある公園へと向かった。


e0071652_1323091.jpg



休日とあってガラガラな公園は、けやきの落ち葉でうもれている。
落ち葉はなんでこんなに暖かそうな色をしているのだろう。

ザシャ〜

飛び込んでゴロゴロしたくなるよね。
昔やった、たき火を思い出す。
焼きイモよくやったな〜。


木製のベンチに、カップ春雨と僕。


e0071652_1384794.jpg



向こうの茂みに、日だまりとドラ猫。


e0071652_1403892.jpg



奥まで歩けば、収穫の秋。
都心赤坂での意外な光景やね。


e0071652_1582150.jpg



寝っころがって見る空はもう冬だ。
寒いがよい日差しなので、ほんわか眠たくなるよ。

厳しい季節の前に、ドラ猫VSありけん。
どちらが気持ちよく寝るか。
さあ、スタート!

しかし見事なドラ猫だ。
絶対触らせてくれないだろうな。


そして僕らは夢の中。


この後、目覚めた僕は鼻水が止まらなくなるのである。
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-12-07 01:46

西荻の空から

南からの低気圧は大陸からの高気圧を押し上げ、前線は今夜、関東甲信越を完全に通過すると思われた。

天気予報の降水確率も、18時〜0時は70%と高く、石原良純でも自信をもって「雨です!」と言うだろう空模様の中。
17:52分。
僕は本日20:30から予定していたストリートライブの中止を決定した。

現在雨が降っていないので、苦渋の決断だった。
しかし以前、雨天時にストリートライブを決行したが軒下で雨を避けて歩く通行人の邪魔になったので、雨天時は中止と決めていたのだ。
すぐさまその旨をBBSに書き込み、予定していた方々にもメールで知らせた。

「え、こっちまだ降ってないんですけど、、」
すぐさま各地から3件のメールが返ってきた。

だよね、こっちもまだ降ってないんだな。
やっぱりやろうかな・・(すぐ揺らぐ僕)

いやいや!今日は間違いなく降るのだ。
集まってやり始めて、はい中止!とかは絶対避けなければならない。

んん〜

嵐の海を行く大型客船。進むか引き返すかを迷う船長の気持ちも分かるような気がした。
僕はまるでガンダムのブライトさん。
思案の末、やはり僕は中止を覆さなかった。

それから気になるのは外ばかり。
19時を回り20時を回り、空は未だ雨を落とさない。
やっぱりやれたんじゃない・・。

「降れ〜、降るのだー!」

もはやそこにいるのは気の小さな気象予報士、ブライトさんだった。
演奏予定だった20:30。
窓から見える通行人は傘をさしてなかった。

負けた…

肩を落としたその時である。
窓の外を一人の通行人が傘をさして横切った。
一人、二人、、
歩道に次々と傘が咲いてゆく。

雨だ…

「おおー!勝ったー」(何にだ!)
やがてシャーシャーと往来の車も音をたて始め、町はすっかり低気圧に包まれた。


e0071652_037670.jpg
【井の頭公園にて】
はじめる前にストップされ、ベンチで1曲歌うありけん。



すっかり話がすりかわってしまったが、ストリートライブ。
奥が深いんだ。
12/13に新宿で行われるイベントで、西荻窪ターニングを代表して出演するということで、選んだ場所は西荻窪駅北口。
ここはあまり大声出すとすぐに駅員がやって来るから、バラードばかりになる。
物販等のアピールもあまり出来ないので、「どんな時でも、頭に絵を描いて歌う」という目標でやっている。

心身共に寒い中、手探りでやり始めたストリートライブ。
だけど、みんなが支えてくれるんだ。

スタッフや、毎回来てくれる人。
これないけどメールやBBSで応援してくれる人。
お茶を出してくれる人。
アドバイスくれる人。
差し入れ頂いたり。
投げ銭頂いたり。
これをきっかけでライブに来てくれたり。

寒空の下、続けられるのは応援してくれるみんなのおかげです。
感謝を胸に、これからも頑張ろうと強く思います。

駅前で歌いながら見上げる西荻の空は、建物に切り取られ、電線が走り、半端なネオンでかすれて、とても小さいけれど、世界に通じている。

いつも歌いながら思うのです。
「この小さな空から、ピョーンって飛び出したいな」って。

これからますます寒くなるでしょう。
頑張ります!


途中20:33。
西荻窪の常連カリスマ客「村田JC」からメールがきた。
「今日ないんすか?」って
だから来る前にBBSを見ろ!って毎回言ってんだろ。

ありがとうJC(笑)。
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-11-27 00:03

伸びてゆくのは僕の影

先月実家に帰った時に倉庫の奥から、ずいぶん昔の日記を発見した。
7冊程まとまって袋にはいってたのだ。
その時は忙しくて、とりあえず東京に送るダンボールに入れたのだが。
ようやく見る勇気がでてきたので、とりだしてきた。


「10才」と書かれたノートからひらいてみた。
ああ。。僕の字だ。

ぱあっとめくれば20年前の空気とともに、遠い遠い記憶がパチパチとよみがえる。
しかし誤字だらけで解読に時間がかかるなぁ。

「お」と「を」なんてことごとく間違ってるし、「授業」が「業授」になってる…。

そこに書いてある日々は本当に平凡な日常で、楽しかったり、むかついたり、別に何もなかったり。

懐かしい思い出に浸れるのかと思いきや、以外に辛いことも多くよみがえってきて、複雑な気持ちになるよ。

間違いなく言えることは、子供の頃からバカだったということで。
記された小5、小6、中1、中2、中3、高1、高2、高3、予備校時代を、確かに生きていたということだ。

あまりにもことがありすぎるが、中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」風に紹介させてね。

10才、
授業中、教室の窓から見える線路。
貨物列車が通過する時間と、何両編成だったのかを毎日記録していた。

11才、
授業中、こっそりハトの卵を温めていた。
先生に見つかって手を開けろ!と言われたが、意地でも手を開かなかったらしい。だけど卵は割れていて、すごく怒っていた。

12才(中1)、
クワガタと釣りとプラモデル。

13才(中2)、
ヤンキーから走ってにげていた。

14才(中3)、
尾崎豊を聴き、音楽に目覚める。
だけど後藤久美子が好きだった。

15才(高1)、
いつも一人で非常階段でウォークマンを聴いていた。

16才(高2)、
バスケに夢中。
日記では、意外に文句ばっかり言っている。

17才(高3)、
彼女のことが好きで好きでたまらないのに、辛い態度であたってしまうもどかしさが連日記されている。
読み返す自分が恥ずかしい。

18才(予備校)、
何を決心しても続かない、パチンコ屋でチンピラの代打ちバイトをやっていた。
そんな中、高3に買ったギターを弾きはじめる。


想い出は胸に焼きつけていれば、また思い出す。
そう強く思っていたのだけど、写真や記録というのはやっぱり悪くないね。

この日記達は、心の奥深くにほこりをかぶって忘れ去られたハコ達の鍵で、いい思い出も、悪い思い出も、最高の日々も、最低の日々も、なにもない日々も思いだださせてくれた。

僕はこの日記達をもう10年単位で見ないだろう。
だけどいつかまた、見ると思うよ。
その時はまた見方が違うかもね。


歩いてゆく僕の影は、西からの夕陽を背にどんどん伸びてゆくだろう。
僕は、その影とともに朝陽に向かって東へと歩いてゆくんだ。

未来にもきっと「素晴らしい」と言える時間があるはず。

まー、いい思い出だけ残してゆきましょう。


最後に分かったこと。
日記は後で自分がもう一度読み返すことを意識してつけた方がいい(笑)。



e0071652_0192630.jpg
【屋上の花】
「こんなとこに生えてしまったよ〜」とか思ってないよね。
ただただ生きとんしゃった。


e0071652_0221011.jpg

【秋空に柿とすずめ】
街は後楽園の小石川。
ふと見上げると、こんにちは(笑)。
みんな冬支度。
お互い、いい冬にしましょうね!
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-11-18 22:19

時々タイムスリップ 〜 魁!バンド塾(その2) 〜

「すまん…、東京へはやっぱりおれ達だけで行く」

ライブハウスで出会い、意気投合し、熱く夢を語り合い、たくさんの時間を共にしたボーカルをクビにしたのは、大学を卒業してバンドで上京する直前。
粉雪の舞うスタジオの前だった。

「なんで…」

泣き崩れるあいつを背に、歩き始めた僕も涙が止まらなくなったのを覚えている。
結局、その後すぐに他のメンバーとも別れ、一人で上京することになったわけだが。

あれからいったいどれだけの時間が流れただろう。

「ビックになったら連絡するけん」去り際にそう言い放った僕。

ビックになんないから全然連絡できねーっつーの。

あいつはあれからしばらく音楽活動を続けた後、あの街を去ったと聞いた。
今ではどこで何をやっているのか、生きているのかすら。


このあいだ、当時の曲をずいぶん久しぶりに歌ったんだ。
そしたらその時作ったテーマや感情より、あいつの顔が浮かんできたよ。


叶う夢は一握り 叶わない夢は星の数ほど

あの時は、その星の一つ

出会う人は一握り 出会わない人は幾千万の数

あいつは、一握りの一つ


多分もう会えないだろう

だけど最近は、、もう一度会いたいな



e0071652_16473633.jpg
【10/14(土)上野水上音楽堂前の『忍ばずの池』の前にて】
派手に遅刻してしまい、みんなに誤ってまわった後に『忍ばずの池』。
石段に腰を下ろせばほっと一息、コーヒータイムさ。
しかし歴史を感じさせる蓮池だ。
『蜘蛛の糸』の話を思い出したよ。
この後、駆け回る一日がスタートするのであった。


e0071652_16525268.jpg

【上野水上音楽堂、リハーサル】
音が回るが、広くて気持ちのいい場所だ。
もちろん本番も、気持ちよくステージを降りることが出来ました。
来てくれたみんな、ありがとうございました!


e0071652_16571345.jpg
【帰り道、空を見上げれば、鳥、鳥、鳥】
突然やって来た鳥の大群。
ぴーちくぱーちく、いったい何千本の焼き鳥ができるというのだ。
やがて鳥達は東の空に溶けていった。

なんだか僕も旅に出たくなった。
ほんと、秋やね。
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-10-20 16:52

低気圧は北へ、僕は鎌倉へ

連日の嵐も北へと去り、気づけばすっかり秋の心地よい空が続きようね。
今日は友人の結婚式ということで、鎌倉に行ってきた。

式終了後に花束を渡すという計画で、ゆっくり家を出るつもりだったんだけど、天気があまりによかったので早く出て海に寄ることにした。


湘南新宿ライン(快速電車)は青空にキラキラ光る雲の下、どんどん進んでゆく。
車窓は飽きんよね。
ずーっと外を見ながら鎌倉へ。
連休の日曜とあってすごい人だ。
江ノ島電鉄に乗り換え、七ヶ浜で降り、海へ歩いてく。


e0071652_1225486.jpg



ここは以前にもふらりと来たことがあるんだ。
電車に乗っていて降りたくなくなってしまい、ずっと乗ってたらここに着いた。
国道沿いに相模湾と砂浜が続き、ザ・海って感じでわりといい。

海へ歩いてゆくときって、胸が高鳴るよね。
川沿いをてくてくとゆき、見え隠れしていた海がどーんと広がる。

おおー

季節外れのだれもいない砂浜を想像して行ったのだけど、さすがは湘南。
サーファーだらけだ。
しかしそれ以上に、スーツ姿で砂浜を歩く僕は浮いていた。

少し歩き、流木に腰を下ろす。


e0071652_12191087.jpg



今日の七ヶ浜はきれいだ。
嵐の後で波も高く、サーファーが多いのも納得ができる。


e0071652_12123899.jpg
【犬のようにはしゃぎ回る姉弟が通り過ぎて行く】



すごく仲がいい姉弟だ。
帰り際、砂だらけでねっ転がる2人を発見。
まるで子アザラシ…
わんぱくすぎる(笑)。


e0071652_12172055.jpg



e0071652_12174372.jpg
【鎌倉の神社にて】



結婚式は神社で行われ、無事に花束も渡せた。

新郎新婦が、神殿から表参道まで歩く3百メートルくらい。
二人は綺麗で。
僕らもゾロゾロと後をついて歩き。
通りすがりの参拝客も拍手で祝福し。
秋空は高く晴れていて。

こんな平和な時間がずっと続けばいいな
そう思ったよ。


きっと、世界はキラキラきれいだ。
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-10-10 12:18

時々タイムスリップ 〜魁!バンド塾〜

バンドメンバーを捜すのは大変だ。
ただでさえも変なヤツが、また別な変なヤツと組もうってんだからね。

上京したての僕は、都内中の楽器屋にメンバー募集の張り紙をした。

30軒近くも貼るとやがてポツポツと電話がかかってくる。
話が合う場合は、たいてい直接会うことにしていた。
もしかしたらこれから運命共同体となるかもしれない人と待ち合わせるのは、毎回ドキドキしたものだ。

「新宿アルタ前のハトバス乗り場の2番の前で18時に会いましょう」
よく使った待ち合わせ場所だ。

ようやく落ち合った後はマックなどに入り、お互い音源を交換して、ヘッドホンしてその場で聴き合うんだ。


『ギターリスト募集』でやってきたのに、音源にはピアノの弾き語りしか入ってなかったアイツ。
「あの…君、ギターリストだよね?」そう聞く僕に
「今からはじめます!」って満面の笑みで答えたアイツ。
「…ホントはボーカルやりたいんじゃない?」そう聞く僕に
「はい!」って満面の笑みで答えたアイツ。

じゃあ、電話してくんなよ〜

そう思いながらも2時間熱く語った結果。
「よし、お互い頑張って別々にバンドを組もう!」そう言う僕に
「はい!」って満面の笑みで答えたアイツ。

あれからバンド組めたかな…
下手やったけどいい弾き語りだったなぁ。


1年間で60人とコンタクトをとってやっと出来たバンドは、1年で
あっさり解散した。

だけど僕は、60人もの人と出会えたよ。
みんなありがとう!
しかし、みんな濃かったなぁ(笑)。



e0071652_2273714.jpg
【9月も後半、実家の福岡にて】
弟の結婚式ということで実家に帰ってました。
九州の早秋は、花々が咲き乱れてほんとにきれいだ。

写真は家で飼ってる鶏(チャボ)。
小さくて人なつっこくてかわいいんだ(笑)
ついてくるよ。


e0071652_21525613.jpg
【秋空にクモ、雲】
子供の頃よく遊んだ近所の小さな公園に行った。
最近はあまり人が来てないみたいでブランコにはクモの巣が…。
しかし木々の向こう、秋空がきれいだ。


e0071652_2224170.jpg
【子供の頃毎日走り回った裏山にゆく】
目を閉じれば、小さい僕らが駆けてゆく。
ここの場所は変わらないまま。
僕が大きくなった分、山が少し小さくなったかな(笑)。


e0071652_22535576.jpg
【今年、嫁に行く妹】
僕が小学生の頃、どこに行くにしてもよちよちとついて来て困ったものだ。
あれからどれくらい時間が経ったとかいな。
ずいぶん会わない時期があったんだけど。

今日は散歩に行くという僕に、久しぶりについてきた。


e0071652_2322670.jpg
【池下の水門】
田植えの時期、用水路をせき止めて田んぼに水を送るための水門。
小学生の頃、「おもかじイッパーイ!!」とか言って溜めてある水を勝手に流してよく怒られた。
じじいが鍬を持って「おらあぁーー!」って追っかけてきた時は、みんな本気で逃げたなぁ。
今では田んぼも少なくなって、この水門も使われてないようだ。
トンボがとまっとったよ。


福岡の秋は、風が涼しく。
懐かしい土地を歩けば、とぎれとぎれに想い出が浮かんでくる。
いつもの仲間たち、もう会えなくなった人たち、会えるけど気まずくて会えない人たち。
みんなありがとう。
感謝よ天に。

また帰ってきます。
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-09-26 22:05

時々タイムスリップ 〜替え玉をしよう!編〜

渋谷のある博多ラーメン店で替え玉をした。

替え玉とは、ラーメンを食べた残りのスープに新たに麺だけ入れてもらうという麺のおかわりのようなシステムだ。

替え玉がくると、麺にスープがしみわたるよう箸でヒタヒタとするのがコツで。
紅ショウガや薬味などを足すと、ほらまた新しいラーメンの出来上がり!
考え出したヤツと握手がしたいくらいである。

最近では多くても2、3回しか替え玉をしなくなった僕だが、学生の頃は一杯のラーメンで体重が変わるくらい替え玉をしたものだ。



高校の帰り道に「豚龍軒」というラーメン屋があった。
この店は、替え玉を10回すれば全て無料になるというシステムなのだ。
しかし10回…。
最初のラーメンを合わせれば11杯食べなければならない。
食べきれれば無料だが、食べきれなければ払う金額もでかくなる。
ギャンブルである。

部活(バスケ部)が終わったある日、僕は仲間2人と当時噂の「豚龍軒」に向かった。
その3人の表情は昼飯を食べに行くいつもの顔ではなく、まるで道場破りのようにキッとしていた。

そう、挑戦に行ったのである。

「バスケのシュートは入らないが、有田のラーメン情報は間違いない!」
そう言われる程僕のラーメン好きは有名で、自信もあった。

「はい、ラーメンお待ち〜」

僕の前にラーメンが置かれた。
ここからはアマチュアの人には見えなかっただろう。
いつの間にかコショウが3回ふられ、僕の箸がラーメンをつかんで。
「替え玉!」そう言った後には半分くらい麺がなくなっていた。

麺がゆであがるのが10秒くらい、それ以外のタイムを合わせると20秒くらい。
それと他の客が注文するタイミングも予測して「替え玉!」と叫ぶのがプロである。

ハイペースな最初の3杯くらいまでは、来た瞬間に「替え玉!」と言う。
これもプロである。

「替え玉!」「替え玉!」「替え玉!」「替え玉!」ぼくら3人の小気味よい替え玉コールが続いた。

そう、大切なのは、間をあけずに食べ続けることなんだ。
わんこそばもびっくりである。


ある程度時間が過ぎた。
「有田バカ、水は飲むな!」
「有田、タマゴもそろそろ食っとかんといかんぜ」
「がんばれ有田!」「がんばれ有田!」
早々に挫折した仲間2人に挟まれ、黙々とラーメンを食べ続ける僕がいた。

「有田、ペースが落ちてきたぞ!」
「紅ショウガ入れる?」

うるさ〜い!!

そう叫びたいが、そんな余裕もなっくなっていた。

8杯目に達したとき限界を感じた。

しかし、今の僕からラーメンをとったら何も残らない気がしたんだ。
そして力をふり絞って。

「カエダ・マ…」

プロである。

「ハイ、おまち〜!」
「有田しっかりしろ!」
「噛むな!流し込め〜」

僕のほっぺは欲張りなハムスターのように膨らみ、口からは麺がはみ出していた。

気を失ったつもりはないが、全てがスローモーションでその後の記憶はない。

間違いないのは、2日間何も食べれなかったということと、「おしい!替え玉9回。有田君」と書かれて、青ざめた顔でピースしているポラロイド写真が豚龍軒に貼られたことだった。


こういうことがあるとラーメンを嫌いになったりするものだが、僕はやっぱりラーメンが好きなままだった。

だけど、あれから無茶な替え玉はしなくなった。
そう、一つの戦いが少年を大人にさせたのだ。

ラーメンはおいしいが一番!


e0071652_1632485.jpg



最後に、僕が初めて「替え玉」と出会った時のことを話そう。

僕がまだ小学生だった頃だった。

町内会の何かのイベントの後、夜も遅くなったということでみんなで(たぶん20人くらい)ラーメン屋に入ったんだ。

子供達はめったにない状況にはしゃぎ、大人達は楽しそうにビールを飲んでいた。
僕が大好きなラーメンを食べ終わった頃。
誰かが「替え玉!」と言った。

初めて聞く言葉だった。

オレも「替え玉!」、僕も「替え玉!」、私も「替え玉!」、「替え玉!」…。
そうするとどうだろう、みんなのどんぶりに次々と麺が入れられてゆくではないか。

おおー、僕も勇気を出して言った。

「替え玉!」

しかしみんなが僕を見て大笑いするんだ。
なぜなら僕は、スープをを全部飲んでしまっていたんだ。
スープがなきゃ替え玉は出来ないよね。

僕は泣きそうな気持ちになった。

しかしその時、店のおばちゃんがつかつかとやって来て、僕のおわんにスープを足して麺を入れてくれたんだ。

「あー、ずるー!」「こすーい!」仲間たちののブーイングの中。
おいしくて、うれしかったー。


僕の好きなラーメンは、究極のラーメンとかではなく。
「それが晩ご飯!」みたいなきっと大衆的なラーメンなんだろう。

「替え玉!」

今日も誰かが言っている。
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-09-11 15:58

夏の終わり

9月に入り、朝晩と幾分涼しくなってきたね。
今日の夕方、あまりにも見事な秋空やったけん写真をとったよ。

e0071652_23421091.jpg

夏も終わりやね。

今年の夏は、ほんとに駆け回った。
まだまだ大変なのだけど。

川沿いには山吹の花がチロチロと咲いている。
秋の花は、地味でひっそりとしているので好きだ。

e0071652_23514243.jpg

ふらりまた出かけれる日を待って、秋を進みましょう。
[PR]
# by KeN-ArItA | 2006-09-02 23:54


twitter
以前の記事
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
記事ランキング
画像一覧