ありけん日記


有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

時々タイムスリップ 〜僕らは紙飛行機〜

僕の育った町は田舎の炭鉱町で、町外れの広い敷地には『たて坑』と呼ばれる今にも崩れそうな大きな廃ビルがあった。

中学生だった僕らはその頃、紙飛行機をどこまで飛ばせるかということに燃えていた。
屋上から飛ばすことにも飽きてきたある日、誰かが言ったんだ。

「たて坑から飛ばしたら、めちゃくちゃ飛ぶっちゃないと」

その日の放課後、僕らはチャリで風になった。

『危険 立ち入り禁止!』がたくさん貼られた有刺鉄線をくぐりぬけ、誰かが垂らしたロープを使い、窓ガラスが全て割られたフロアを抜け、とにかくハトの巣だらけの階段をひたすら上り、やっと屋上に出た。

先生の机から頂いてきた(勝手に)大量のわら半紙をそれぞれお気に入りの飛行機に折り、飛ばしたんだ。

おお〜

それぞれ風まかせに飛んでゆく紙飛行機に、それぞれ何を思っていたのだろう。

「おれも飛びて〜」誰かが言ってた。

どこまでも見渡せる場所は、どこからでも見える場所でもある。
やがて四方八方からパトカーがやって来たのもよく覚えている。


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時は今。

屋上で働く僕は、珍しく47階という高層ビルの屋上にいる。
真剣な顔で仕事の話をしている僕の胸ポケットには、小型の紙飛行機。

すぐに落ちるのか、はたまた風に乗るのか、どこへ着地するのか、どんな飛び方をするのか。
だけど知っている、飛ばす瞬間が一番楽しいことを。

隙を見て、さあ「ていっ!」

僕らはまだ飛んでいる。


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【現在のたて坑】
今は絶対に入れないようしっかりと鉄柵で囲われている。
文化財として残す、と言う意見もあるそうだ。
確かに、これを見ないと実家に帰った気がしないもんなぁ(笑)。


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【8/15 富士スピードウェイ ゴール地点】
この日は、日本のアマチュア軽自動車の最大級のカーレースとコラボレーションライブということで、富士スピードウェイまで行ってきました。
前日夜に東京出発→明朝現地着(前ノリ)→昼ライブ→夕焼け帰路→深夜帰宅というネムネムハードスケジュール。
しかし、そんな眠気吹き飛ばすくらい気持のよいとこやったよ。

全然興味がなかったカーレースだったけど、目の前で見ると迫力満点!
写真はゴールした後のお披露目タイムみたいな時間。
いろんな車を見て回って楽しかった〜。


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【富士スピードウェイ ゴール前にて】
カーレース150台の参加者がみんなで記念撮影をしている隙に…
早足でゴールイン!
みんなの視線が痛かった。


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【8/23 亀戸Sun Street 野外ライブ】
こちらは東京おんりぃわん野外ライブ第3弾!
ほのぼのきまわりないこの会場でのワンシーン。
スリービーラインには珍しい客層のお客様(笑)。
素敵な空間をありがとう!


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【再び富士スピードウェイ】
帰り際にて、風は涼しく富士を望む。
気分は晴れ晴れなのだがこの数分後、車の前照灯を消すのを忘れててバッテリーが上がっていたことを知る一行であった。
車好きが集まる大イベントでの情けないSOS。
カーレーストラブル用のレスキュー車に助けられました…。
犯人は私です。

車を貸してくれたリブハリウッドのみんな、ごめんなさい!


しかし、日焼けでまっくろです。
サポートメンバー、スタッフの皆さん、素敵な旅をありがとう!
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# by KeN-ArItA | 2006-08-24 21:56

『時々タイムスリップ』  お祭りに行こう編

改札を抜けると、エンゼルストリートはお祭りだった。
まだ青空の夕方、いつもの帰り道は程よい活気。


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八百屋は軒先でサラダ菜をたたき売り

パン屋はホットドックを作りすぎ

美容室はビニールプールでヨーヨー釣り

金物屋は、ほとんど自分達が飲んでいるビールコーナー

さびれた商店街は、それでもみんながんばっている。

気づけば僕も片手にフランクだ。
んん〜 ビール飲みたい。


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実家の福岡でも、お盆になるとそれぞれの町で祭りがあった。
夕方深まると、炭坑節や太鼓が聞こえてくるんだ。

ドン・ドン・ドンカラカッカ・ドドン・ドドン・ホイ!ってね。

そうすると小さな僕の体は勝手に動き出す。

ヒョコヒョコヒョコ ホイ ヒョコヒョコ…

まったくもってじっとしてられないんだ。


抜き足差し足こっそり家を出てすぐそばの小さな公園へ行き、夕闇のなかで思いっきりブランコをこぐ。
キコキコと団地に響き渡ればそれが合図さ。
みんなドリフのことも忘れて出てくるよ。

夜、子供だけで出かけるとワクワクしたよね。
祭り広場へ行くんだ。

少ないお小遣いの使い道をそれぞれに考え、わたあめ、金魚すくいに、クジ、イカ焼き、カラーヒヨコ。

東の空がすっかり夜に変わる頃、小さな花火セットがみんなに配られるんだ。
この時なんとかして2個もらおうと、みんなせこい手段でがんばったものだ。

「月が〜出た出た〜月が〜出た〜よいよい!」

みんなで輪になって盆踊り。
僕の町は元々炭坑の町なので、いつだって炭坑節だった。

端では大きな焚き火がたかれ、地球温暖化もなんのその。
各家のお供え物をどんどん投げ込むんだ。
ご先祖様が帰っていくらしい。


楽しい時は瞬き、ぽっかりお月様。

祭の後は、名残惜しさでタラタラさ。
あっち寄りこっち寄り帰路につく。
そして誰かが言うんだ。

「ああー!ドリフ終わっとう」ってね。


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時は今。
エンゼルストリートの金魚すくいコーナー。

さっきから見ているのだけど、その女の子は針金のついたモナカを片手に全然すくう動作に移れないんだ。

見てられない僕は、しゃがみこみ。

「いいかい。水面をよーく見てごらん。
映ってるでしよ? ほら、金魚屋のおっちゃん。
そしたらね、おっちゃんが横向いた時、あ…今、今!
おわんですくっちゃえ!」


お祭り。
それは生活の中のちょっとした余裕のひと時。

いつも頑張っているみんなは、それぞれにいい顔をしている。

ドン ドン ドンドンドン…

やがて花火が打ち上がり、みんなが同じ夜空を見上げるだろう。

そんな平和な時代がずっと続けばいいね。


さあ、お祭りに行こう。


だけど、ありけん金魚すくい奥義。
モナカが濡れてないとバレるよ。



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【7/9(土)西荻窪ターニング『東京おんりぃわん4DAYS 2日目』】
ホームのターニング。
やっぱりやりなれたハコはいいね(笑)。
みんなありがとう!
がんばります。

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【日比谷公園にて】
7/22(土)『東京おんりぃわん』の野外ライブのリハ前。
9時入りという眠気も徐々に覚め、雨も上がりのほのぼのとした時間。
いい絵だったからついシャッター(笑)。
「デージー」のけんじ君と「スリービーライン」の木内君。

これからもっと仲良くなれそうな気がするんだ。
これからもよろしく!

(けんじ君も木内君も写メ撮ってたから、それぞれの日記とかにUPされてるかもね(笑))




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# by KeN-ArItA | 2006-07-23 17:01

時々タイムスリップ 〜石ころ注意!〜

「9月に結婚するけん、兄貴なんか歌ってよ」

福岡に住む弟からの久しぶりの電話だった。
弟…、僕にはずっと謝りたいことがあった。

ずいぶん昔、それは小学校からの帰り道。
弟が仲間達に大笑いされて、べそをかいているところに出くわしたんだ。

僕が怒って理由を聞いてみたところ。
みんなで川に向かって石を投げていた時に、弟が石と間違えて犬のウンコを投げてしまったというのだ。


弟は昔から間が悪かった。
ぼーっと上を向いていたら、鳥のフンが顔に落ちてきたり。
草むらを歩いていて、普通は絶対にない大きな穴に落ちたり。

ヒック…ヒックとベソをかいている弟は、とうとう泣き出してしまった。
何とか助けてやりたいのだけど、石と間違えて犬のウンコを投げたヤツを正当化するのは弁護士や大岡越前でも難しく。
結局僕は、そのまま通り過ぎてしまったんだ。


あれから一体どれだけの月日が流れたというのだろう。

今では弟も立派な大人になり、とうとう結婚をするというのだ。
めでたいではないか。

しかし僕は…、今でも後悔している。
なぜあの時「ウンコがなんだー!」と言ってあげれなかったのかと。

やがて9月になり弟の晴れ舞台、披露宴の余興スピーチの時。
この話をして「あの時はごめん!」と謝ってしまいそうな自分が怖い。

とりあえずおめでとう!

ちゃんと別の話と歌を用意しておくよ。


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【けやきを見上げて】
ありんこ達がすばしっこく行き来している。
夏の入り口、緑は深いよ。
湿度も深いけどね(笑)。

やがて夏になり、セミが鳴き。
この木陰は風の通り道になるでしょう。


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【昼下がり、浅草橋にて】
花火屋さん。
花火しか売ってないってすごいよね。
さすが卸町。

今年は花火もやろう。


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【ちゃんと5匹いたよ】
前回の日記の続編です。
毎日の通りすがり、いつも3羽くらいしか顔を出してなくて何羽か死んだのかなと思っていたのだけど。
これを見て驚いたよ。
まったく(笑)


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【壊れた巣と新居】
よく育ったよね(笑)。
親ツバメもすごい。


今ではこの巣も空き巣となりました。
どこか、家族で虫取り講習会でもやってるのかな?

また帰ってきーね。




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# by KeN-ArItA | 2006-07-13 21:39

君の町、僕の町

最近は改札を抜けると立ち止まり、上を見るんだ。
つばくろ(ツバメ)の雛が日に日に大きくなっていて、その動作がたまらない。


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つばくろ夫妻は今年4月にこの改札へ戻ってきて、早々と巣を作って卵を温めていた。
だけどある時期に巣ごと壊れてしまい、なんにもなくなってしまったんだ。
残念に思っていたのだけど、やつらはまたせっせと巣を作り再び卵を温めはじめた。
長い間巣に変化がなくて、親ともども死んだと思っていたから、巣に小さな5つの顔が並んだ時はほんとに嬉しかったよ。


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そうなると駅員はすぐに巣の下に板を敷いてやり、フンが人に落ちないようにしてやるんだ。
今年に限ってはツバメからの伝言まで掲示してある。

喜んでるのは僕らだけではないようで、人たちも足を止めてそれぞれ思い思いの顔をしている。
たまたま僕の側を新人の駅員が通ったので、「おい、おい!」と呼び止め。
巣を指さして「グー!」ってやったら、なんだこいつって顔をされたよ。


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最近駅からは、ほとんどCコースで帰る。
Cコースはちょいと遠回りになるけど、5、6分程川沿いを通るコースなんだ。
畑と民家を抜ける細道が好きで、今はあじさいやツツジがきれいに咲いている。

川では、こちらも産卵を終えたばかりのコイ達がゆらゆら泳いでいる。
じーっと見ていると、ナマズやカメやカジカなども発見してしまい、すぐに時間が経ってしまうので注意が必要だ。

家に着いてしばらくして、コンビニに向かう途中。
ツバメの巣が半分壊れて、雛が3羽、地面にうずくまっているのを発見した。

半分壊れた巣には、2羽の雛が今にも落ちそうになって固まっているんだ。

欠陥住宅だ。

ここらでは田んぼがなくて、巣を作るしっかりとした材料が少ないのだろう。


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ここらはネコが多いので、とりあへずそこらへんにあった空き缶に雛を入れ、家からいいサイズの小箱を持ってきた。
ちびツバメは、外にフンをするので箱が深すぎてもいかんしね。

どこぞの軒先から貸りてきた(勝手に)キャタツに上り、ガムテープで箱を取り付けた。

雛を手に乗せるとやわらかく暖かく震えていて、こんなに小さいんだ。
なんだか懐かしい感覚。
パタパタと羽ばたこうとするがまだまだ飛べるわけなく、半壊の巣に残った雛も合わせて5羽が箱に入れられた。

親ツバメは終始「ヒュン!ヒュン!」と警戒の声を出して周りを飛んでいる。

「大丈夫かねぇ〜…」「そうですわねぇ〜…」「おかあさんツバメ、もうちょっとちゃんとした家をつくんないとねぇ〜」とか。
通りすがりの親子や近所のおばあちゃんも立ち止まり、それぞれ心配そうに勝手に思いを語り合っている。

ちゃんと親ツバメはエサをあげるかな…。
こんな箱で大丈夫かな…。

かなり気にはなってるけど、もうしょうがないでしょう。
がんばってくれ。


梅雨も後半の、蒸し暑い曇り空。
見上げればたくさんの電線、虫や鳥たちが飛んでいる。

今度は鳥たちが見下ろすよ。
たくさんのビルや家、川が流れ、やっぱり電線。車や人や犬が行き交い、草木が緑。

それは当たり前の世界で。

今日はそんな世界のちょいとした関わり合いやったね。


この町はいい町だよ。
「君もいるし、僕もいる」



【  おわり  】


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【ちゃんと5匹いたよ】
毎日の通りすがり、いつも3羽くらいしか顔を出してなくて何羽か死んだのかなと思っていたのだけど。
数日後、これを見て驚いたよ。
よかった(笑)
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# by KeN-ArItA | 2006-06-27 00:12

お昼休みは境内で

梅雨に入り、ムシムシした日が続いてます。
駅の改札のツバメの雛もけっこう大きくなってきましたよ。
梅雨まっただ中だ。
湿度はともかく、しかしながら雨の季節もそう悪くないよね。

今日は出先で降り出した雨に対し、折りたたみ傘を買ったんだ。
折りたたみ傘は『傘』という感じがしないので好きじゃないのだけど、まあこれからの時代一本くらいは持っててもいいかなと思って。

雨が上がれば鞄の中へ。
これは…、置き忘れしなくてよいかも。


先日久しぶりに上野へ行ったので、馴染みの下谷神社でお昼を食べた。
小さい神社だけど、ここはゆっくりしてていいんだ。
境内の長いすに腰掛けて青空ランチを食べていると、気まぐれにネコたちが往き来する。
ここの動物は独特なんだ。
今日はみんなにも紹介するよ。

まずは下谷神社のおばあちゃんネコ『チキン』です。↓
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チキンはいつだって3割くらいしかやる気がない。
だけどみんなに「チキン、チキン」って愛されてるんだ。
僕がご飯を食べ始めたら、どこからかゆっくりやってきて隣に座り、ジー…。
だけど欲しがらんと(笑)。
かわいいんだ。

続き…
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# by KeN-ArItA | 2006-06-14 00:10

時々タイムスリップ 〜君の故郷、僕の雨宿り 編〜

さっき降り始めた雨が強くなってきた。
電車を降りて改札の前、なかなか飛び出せないんだ。
踊る水たまりと、雨のにおい。

僕の前をヒュンとツバメが戻ってきた。
蛍光灯の上に、今年もまた帰ってきたツバメ達が作った巣。
バタバタとした朝や遅い帰りでも、毎日そこを見てしまうんだ。
なにもこんなにうるさい所じゃなくても…と思うのだけど、やっぱりこの蛍光灯の上じゃないとダメらしい。

やがて秋になり、この改札で生まれて育ったちびツバメ達は南国へと渡る。
青い海、緑の島、きっとトロピカルな大地を見た時になんて思うだろう。
おれやったらそりゃもう帰ってこんよ。
それでもまた帰ってくるツバメ達に、「ありがとう」と言って毛虫の一匹でもごちそうしたい気分だ。

どんな場所でも故郷は故郷、変えれんっちゃろうね。


僕も故郷を思い浮かべてみる。
一時間に2、3本しか列車がやってこない木造瓦屋根の田舎駅にも、毎年ツバメ達が巣を作るんだ。

しばらく帰ってないなぁ。


ヒュンとまたツバメが戻ってきた。
僕があんまり上ばかり見ていたので、となりの人もつられて上を見てしまったよ。


さて、雨、雨、雨。
あじさい達も笑ってる


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【雨宿り】
知らぬアパートの自転車駐輪場にて休憩。
しかたのない時間やね。

しかしみごとな雨だ。
落ち着く。

街の騒がしい音も半減し、鳥たちも声を出さなくなる。
鳥もきっと鳴く気にならんっちゃろうね。

このまま街に溶けてゆきそうだ。



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【雨上がりの空】
小降りになったと思ったら、雨はあっとゆう間に去っていった。

高い雲と、低い雲と、見上げる僕。
街にはまた、活動の音が戻ってきたよ。

さあ行こう、駅まであと10分。



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# by KeN-ArItA | 2006-05-28 10:42

気がつけば レッドアロー

予定を早く終えた午後、早い帰路についたのだがやはり…。
気づけば特急レッドアロー号(西武池袋線の特別急行列車)秩父行きに乗っていた。
なんか真っすぐに帰るのはもったいない気分でね。

晴天はどこまでもも続いていて、車窓からは春と夏の間。
心地よい世界がバラバラと流れてゆく。

埼玉県に入り、各駅列車に乗り換えて2駅程。
一時間半くらいかね。
いつもの草原にやってきた。


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んん〜。
ここは新緑に満ちあふれとうよ。
タンポポの季節ももう終わりやね。
風が強く、綿毛が次々と旅に出る。

見送った母は空を見上げ何を思う?
いいえ何も思いません。
ただただ精一杯生きるだけ。
だけど、本当は…
「生きた」って、晴れ晴れしとんしゃあかもね。


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寝っころがれば虫達の世界。
視点はありんこになるよ。

咲く花や、花なんてもたない雑草、ほんの小さな花、羽虫、ミツバチ、青虫、などなど。
みんなキラキラ綺麗なんだ。
世界は素晴らしい。

ゴロンゴロンと、ありけんはカメラマンになってしまう。


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フラフラとあぜ道を縦横斜め。
気がつけば馬君のもとへ。

そこら辺の草をブチブチちぎってあげてみる。
むしゃむしゃ食べるよ。

おお〜

もっとやるのだ!
今度は頭をなでてみる。

おお〜〜

今度は写真を撮ってみる。
ブロロ、ブヒヒヒヒッー!
怒って暴れはじめたので退散。


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しかし日が伸びたね。
16時をまわってるというのにまだこんなに明るいよ。


菜の花畑 月は東に日は西に
僕は何故に ゆらりしに


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帰り道の脇道。
いつも立ち寄る小さな神社。
竹で作られたベンチでホケ〜っとね。
竹やぶを抜けてくる山の夕日は、オレンジ。

今日は西へと沈んでゆく。
伸びる影は東の明日へと続く。
明日の自分は、大丈夫なのだろうか?

大丈夫
きっと頑張れるさ


帰りのプラットホーム。
30分に一本しかない電車を乗り過ごしてしまった。

西空はバタバタと夕方の撤収に走り回っている。
東はもう、夜のオープンやね。

自販機に、冷たい飲み物しかなくなったこの頃。
季節とともに、自分も変わってゆけるよう願う僕は。

また東京に戻るのだ。
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# by Ken-ArItA | 2006-05-22 20:40

時々タイムスリップ 〜雨のにおい 編〜

放課後の昇降口。
雨の間をくぐり抜けてくるチャイムの音は、あまり響かない。

「この傘使っていいよ」
そう言って傘を貸してくれたのは、同じクラスの中川だった。
紺色の制服の彼女は、傘を渡すと雨の校庭へ消えていった。

あいつ、なんで傘二本持ってんだろ…
その時はそればかり考えていた。

砕けた雨の粉がさらさらと舞い上がり茶色のタイルに積もって、彼女の小さな足跡は外へと続いて。
蛍光灯のような空と、雨のにおい。

次の日、傘を返した僕に「どういたしまして!」
彼女はいつもと変わらず元気。

僕の方はいつもと違って。
彼女のことが少し好きになっていた。


時は今。
西武線の改札を出て、券売機のあるスペース。

雨はいっそう強くなって、飛び出す気もいっそう失せてきた。
しっとり濡れた町と、雨のにおい。

そういえば高校の時、誰か傘を貸してくれたな。

…中川だ。

夕暮れの改札。
雨の間をくぐり抜けてくる踏み切りの音は、あまり響かない。


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【去りぎわの夕立】
しかし見事な雨やった。
小降りの街角、傘をさしてシャッターさ。


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# by KeN-ArItA | 2006-05-16 23:23


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