和白駅で私鉄からJRに乗り換える。
20分の待ち合わせだ。
券売機の前
「どうした?」と声をかけたのは、22、3歳くらいかな。スーツ姿の女性。
駅の前を半べそなかきがら、行ったり来たりしている。
和白病院へ行きたいけど、場所がわからないらしい。
彼女は完全に泣き出してしまった。
和白病院へは行ったことがあったが、なんせ15年前。
すみませーん…
すみませーーん
何度も呼んでやっと出てきた駅員から場所を聞くと、涙目彼女は丁寧にお辞儀をして
駆けて行った。
よほど急ぎだったんだろう。
頑張れー
心底思った。
和白から二駅行くと雁の巣駅(がんのすえき)。この無人駅でまた20分の待ち合わせ。
駅長はロボットらしい…
ここから先、海へ向かうディーゼル列車は、ガタゴト揺れると言うより「跳ねる」って感じ。
ドッカドッカ、ボッコンボッコン…
やっと着いた海の中道駅
ふぅ
ここから歩く
おっとそのまえに!
自販機で飲み物買わんとね
さあ歩く
歩く
ザクザクザクザク…
ずっと続く松林を抜け、やっと着いたよ。