晩春の天気もめまぐるしい。
大陸からの寒気と太平洋からの暖気に加え、南シナからの雨雲。
気象予報士も大変である。
夕方のテレビお天気コーナー。
「明日はね、私は思い切って傘マークを付けてみました。
この雲がこうやって少しずつ南から上がってくるんですね。
もしかしたらそんなに降らないかもしれませんが、明日は一日傘が手放せないお天気には間違いないでしょう。」
別の局では。
「私の予報はね、明日は雨、所により曇りといった感じです。
自信はね、70%!
寒さが戻ってきますよー」
天気予報はあくまで予報である。
外れても文句を言っちゃいけない。
だけど予報士もチャラチャラしすぎちゃいけない。
そこで考えたありけん案。
気象予報士の『給料完全出来高制』
さあ大変、外しっぱなしだと給料がもらえない。
みんな本気である。
「明日は晴れ、所により曇りか雨でしょう」
どう転んでも大丈夫な予報が多くなる可能性もある。
居酒屋での予報士の会話も変わってくるかもね。
「おれ、今月給料やべーよ」
「あれ、滝川は?」
「明日当てねーとマジやばいらしくて、泊まり込みでデータ洗ってる」
そうなると当然出てくるカリスマ予報士。
「しかしN局の山下さん、すげーよなー」
「ぜったい外さねーもんな」
「予報だけで1000万だってよ」
「かぁー」
カリスマ予報士にコツを伝授してもらいにいく若手予報士。
「お前ら、ちまちまし過ぎなんだよ。
俺なんか半分は靴投げて占ってっから。
結果当てりゃいいんだよ、当てりゃ。
どーんと行け、どーんと!」
「かぁー、やっぱすごいっすねぇ」
【雨上がり、裏路地。猫がいそうよね。】
やがて5月になり、6月になるとやってくる。
東シナから三日月状の巨大な雲の帯。
あじさいの葉はもう既に深緑。
雨を待つ準備は着々と進んでいる。
そんな中、今年の気象庁『梅雨課』も大変。
事業仕分けにひっかかり、存在が危ぶまれている。
『梅雨入り宣言』と『梅雨明け宣言』のために3人もいらないんじゃないの?
そんなことはない!
梅雨課の面々も頑張っている(フィクションです)。
【きっと、芽吹いた場所なんて関係ない】
雨の季節を楽しく過ごす方法。
傘をクルクル回してみる。
長靴で水たまりをじゃばじゃば行く。
時間がある時の雨宿り。
あなたは?
さあ、低気圧がやってくる。
雨もまた、いいもの。
【キキョウの芽】
また買ってしまった。
今回はキキョウ(105円)。
何色のどんな花が咲くのかな。
【みんな生きている】
都心は神田。
雛は電気に強い子に育つだろう。
意外と気づかない場所だから多分大丈夫。
カラスの卵って、緑色で柄があるのを知ってる?
【実は野鳥さ】
木の実を食べたり、草の種を食べたり、人にパンをもらったり。
ハトだって。
【東京スカイツリー、じりじり進む】
その前に東京タワーにいかなきゃ。
【気づけば晩春】
暖かく気持ちよい日だった。
帰り道は久しぶりのCコース(川沿いの遠回り)。
川端をゆく。
立ち止まる。
ゆく。
立ち止まる。
ゆく。ゆく。