人気ブログランキング | 話題のタグを見る

旧ありけん日記


2005年〜2022年5月まで、有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

東京タワーに登る理由

 東京タワーへ来ていた。
一度は行きたいと思っていたのだけど、まさか仕事で来ることになるとは。
 しかし、大きい。
ああ、東京タワーだ。やっぱり日本は東京タワーやね。嬉しくなる。



東京タワーに登る理由_e0071652_17321748.jpg
【芝公園の小川にて】
タワーの回りには芝公園があり、古い木々が都心を忘れさせてくれる。
ありけんの休憩は、そんな公園のベンチと決まっている。




 夕方帰路につこうと思ったありけんだが、思い出したことがあった。
たしか後輩が、東京タワーの展望台で働いているということだった。
 なんだか急に登って会いに行きたくなった。
しかし、以前の話しでもうやめているかもしれないし、今日は休みかもしれない。
さらに展望台までは1420円ときている。

 うーん、どうしよう、、。

 迷うくらいなら行ってみよう!

 超高速エレベータは飛行機のように登ってゆく。
こういうエレベーターに乗ると、いろいろ想像してしまう。

 「チーン、お待たせしました。最上階『天国』でございます」
 
 「みんな、行っちゃだめだ!戻るんだぁ!」
 
 「なにいってるんだ、ここは天国だよ。さあ、君も行こう」

 「現実から逃げてはいけない!一緒に戻るんだぁ」

 「空気もきれいだし、美女もいっぱいだよ」

 「…僕も行っちゃおっかな」

なんてね。


 そういえばエレベーターガールの制服、かわいいな。
さなべぇ(そう呼んでいる)もあれを着ているのか。なおさら見てみたい(おやじ)。

 エレベーターはぐんぐん上がってゆく。
もしいたら、さりげなく地下鉄の入り口はどこか尋ねてみよう。

 

東京タワーに登る理由_e0071652_1759228.jpg
【いたー!】
もう、二人で大騒ぎ。岩手っ子の澤内早苗。
彼女は、ひまわりのようなシンガーソングライター。ステージはなおさら素敵。
しかし許可はもらっているとはいえ、こんなことブログに書いてよいのか?
ごめん、さねべぇ。




 みんな夜景を撮影しているのに、受付嬢を撮影しているありけんは完全に危険人物。
だけど来てよかった。心がぱぁっとなったよ。
 ありがとう!さなべぇ。


 満足したありけんは、特別展望台へと向かった。



東京タワーに登る理由_e0071652_1824226.jpg
【町は夜の始まり、空はまだ夕焼けの中】


やっぱり外に出ないと迫力がない。
だけど、展望台の雰囲気は独特でいいよ。


東京タワーに登る理由_e0071652_18431659.jpg
【大展望台。夜は大人の雰囲気やね】




 下りのエレベーターはタイムマシーンのよう。
落下しているのに比べたら、幾分ゆっくりだ。

 ライブによく来てくれるお客さんが、以前東京タワーを階段で登ったと言っていた(希望すると登れるらしい)。
信じられない、、よくやるよ。
ライブをやる方もやる方だが、見に来る方も見に来る方だな。だいたい似ている(感謝してます)。


 「チーン…、お待たせしました『地獄』でございまーす」
 
もういいって!



東京タワーに登る理由_e0071652_17261669.jpg
【楽しくなってくる】




 再び地上に降りて、敷地内のイルミネーション広場でコーヒーを飲んだ。
 写真を撮り始めてヒートアップするありけん。



東京タワーに登る理由_e0071652_18573923.jpg
【夜っていいね】



 写真を撮っているとだんだんアングルに飽きてくる。
回りを見ても、大勢の人が同じように写真を撮っている。
同じようなアングルなら性能がいいカメラに負けてしまう。
なんとか自分にしかできない表現はないだろうかといつも考えてしまう。

 今回は、上を見ずに下を向いて表現してみようと思った。
そこで生まれた作品がこれです!



東京タワーに登る理由_e0071652_1972783.jpg
【マンホールの気持ち】



 誰よりも長く東京タワーを見上げている、マンホール君。
鉄とは思えない暖かさと、アンニュイな表情が素敵。
たくさん撮っていると愛着までわいてくる(バカ)。
 「マンホールなんてどこも一緒」だなんて言わせない!
こいつは六本木や赤坂のマンホールとは違う。分かるでしょ?
 大勢の人が上を向いている中、一人マンホールを撮影しているありけんはやっぱり危険人物。



東京タワーに登る理由_e0071652_19131048.jpg
【こいつは、いいマンホールだ】
しかし『N』ってマークはなんだろう?
北に位置しているのか?それとも港区の何かを表すのだろうか?調べてみた。
まず、『マンホール』でなくて『Nホール』と言うらしい(ちょっとかっこいい)。
マンホールが地中で円形で大量スペースなのに比べて、『Nホール』は楕円形で小スペースらしい。
うーん、こいつは実は近代型なんだな。
未来、また東京タワーにに来ることがあったら、この『Nホール』を探してしまいそう。




 海外らの観光客、地方からの観光客、カップルに家族連れ、会社帰りの人達…。
たくさんの人がそれぞれの思いで、暖かい色で建っているシンボルを見上げている。
いろんな思いがあるだろうが、雰囲気は間違いなく前向きだ。ここは暖かい。
 
 もしかしたらそう思えるのは、先程、後輩と再会できたからかもしれない。
 自分には、ふと思い出し、会いたいと思える人がたくさんいる。
中には叶わない人だっているし、たいていは会いには行かないが、思い出すだけで少し暖かくなる。



東京タワーに登る理由_e0071652_1936841.jpg
【そんな季節】



 広場にはウィンターソングが包み込むように流れていた。
もう帰ろうとしたとき、サラ・マクラクランの曲が流れてきた。
 再び腰を降ろして、幸せな気持ちと感謝を幾分笑顔にかえてみた。





【Sarah McLachlan(サラ・マクラクラン) 『Angel』 】
カナダのシンガーソングライター。
清純派デビューの彼女だったが、いろんなことがあったのだろう。
最近、なんとなく好き。
by KeN-ArItA | 2010-12-03 20:21
<< 日々は秒針、季節は長針、時代は短針 ネギ、Love >>


twitter
以前の記事
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
記事ランキング
画像一覧