旧ありけん日記 |
初日は宮崎の激安ホテル(2900円。エアコンあってなし)。
二日目は熊本駅直結のビジネスホテル(すごく便利)。 最終日くらいはビジネスホテルではないところにしたいと思った。 かといって高級旅館などを選べるわけはなく、粘り強いネット探索の結果選決められたのがホテル『トンボの里プチホテルエリーゼ』だった(ちょっぴり照れちゃう名前もよい)。 う〜ん、エリーゼでバカ曲は作れない。。 柔らかい雰囲気である。 ついついバラードを弾いてしまう。 どこかゲストハウス(民宿)的な雰囲気があるところがよい。 窓から放たれる暖色の明かりがほっとさせてくる。 ギターを持って玄関に入る疲れ果てたありけんを迎えてくれたおかみさん、笑顔が素敵。 (こういったどちらかというと民宿的な旅館に一人客はあまり歓迎されない) 近所に温泉があるとのことで楽しみにしていた。 さっそく向かってみたのだけど、まさかの定休日だった。 はぁ、混浴が、、(きっと混浴ではない)。 悪運はまだまだ続いているなと、しかたなくホテルの浴場を利用したが意外に広くて満足満足。 夕食までギターを弾いて過ごした。 食事はコース料理。 自分一人にも関わらず、美味しく、たくさん、幸せ、ありがとう。 ごちそうさま! 毎旅、ありけんを苦しめるのが指令5の『旅中1曲』。 そんなの指令にしなきゃいいじゃん!ってお思いの方もあろうが、しかし、去年も一昨年もよい曲が完成しているのだ。 だけど実際、なかなかできないものである。 テーマや曲自体は、前日の海(オレンジ鉄道)ででほぼ出来上がっている。 あとは詩と詰めなのだけど、元気で前向きなテーマに対して、この落ち着いた空間はちょっと合わない。 恋歌ができてしまいそう。 宿泊客が一人でも、23時までの館内はいっさい手抜きをしない。 空調だって快適さ。 21時も過ぎて、さすがに迷惑だろうとギターを置いたありけんは手持ち無沙汰になる。 こういった時、一人旅とは寂しいものである。 あーあ、、他に宿泊客でもいればなぁ。 携帯電話でツイッターなんぞ見ている。 ぱこっ(またビール開けてる)。 こういった寂しさも一人旅なのだ。 心地よい雰囲気の中、ほろ酔いからマジ酔いに変わり始めたので寝ることにした。 窓を開けると高原の夜が堰を切ったように流れ込んで来た。 晩夏とはいえ、もう冷気を含んだ秋の空気だ。 いったいどれだけいるのだという程の虫の音に包まれたベッドの中。 大自然の夜を懐かしく感じながら眠った。 子どもの頃、家族で阿蘇へ行ったことある。 小さい頃でほとんど記憶にないのだけど、この『米塚』を父と登ったことだけは覚えているのだ。 現在は登れないようになっているが、懐かしく眺めた。 旅4日目(最終日)。 正午に熊本空港にレンタカーで乗りつければ問題ない計画である。 朝食を終えてしばらくギターを弾いたありけんは(もはや普通に歌ってる)、もう一度、阿蘇山をドライブすることにした。 この日は天気がとてもよく、色彩がより浮き立っている。 金野原、深呼吸、幸せだ。 だけどススキをナメてはいけない、突っ込んでゆくと刃物に変わる。 無数のトンボもキラキラしている。 好天ドライブ、窓を開けて深呼吸すれば、体の中は世界規模に輝いて広がる。 観光客は意外に少ない。 えーい、一人じめだ! 指令5『旅中1曲』の仕上げは飛行機内でやるとして、最後は指令6である。 さて、指令6『ありけんVSくまもん』。 これは、ゆるキャラで全国No,1と言われるの人気者『くまもん(熊本のイメージキャラクター)』。 そんくらい倒してこようじゃないか!というものである。 あれだけ有名なら、熊本駅に着ぐるみのくまもん1匹くらいはいるだろう。 そいつと格闘しているシーンでも撮影してやろう!という安易な魂胆であった。 しかし、熊本駅にいた特大の『くまもん』は空中に飾られていて、ありけんごときには手も出せない尊大な位置にあった。 くそ〜、ぬいぐるみのくせに。。 そこで空の玄関口『熊本空港』での決闘にかけることにしたのだ。 くまもん、すごい人気だ。 当たればなんでもすごいものだな(うらやましい)。 空港についてチェックインを済ませたありけんはお土産売り場に向かってみた。 うう、、すごい人気だ。 お菓子にタオルにぬいぐるみ、お酒、、もうなんでも『くまもん』である。 くそ〜、もうかると思ったら見境なくなんでもやりやがって。 草千里の野生馬の方がぜんぜんいいじゃないか(見てない)。 それにまず、九州にクマはいないだろ。 いかん、ゆるキャラをうらやましがっている場合ではない。 さあ出てこい、くまもーーーん!! どこじゃ!くまもーーーん!! くまもーーーん!!出て来ておくれー。 くまもーーーん。。 いないと落ちがつくれないんだよぉ。 警戒中の小さな空港内を、怪しげな男が何かを探すように行ったり来たりしている。 強い視線を感じたありけんは、そこだぁ!とばかりその方を見た。 視線の主は『くまもん』ではなく女性警官だった。 くそぅ、なんて鋭い目だ、、にこにこ笑っていればかわいいものを。 『鷹もん子』と呼んでやる。 捕獲されては困るので、おとなしくロビーに戻るありけん(小心者)。 そのときである。 場内アナウンスで便名とともに間違いなく自分の名前が呼ばれた。 1Fカウンターに急いで来いとのことである。 なぜだ、なぜバレた、、おれがくまもんを倒そうとしていること。 どうしてそこまで見切った、熊本県警。 でもなぜ呼び出す!? 逃げちゃうぞ。 1Fカウンターにおとなしく出頭したありけん。 航空チケットを落としていたのだ。 おいおい、しっかりしろよおまえー! いや、もう、ほんとだめだよな〜おまえ〜! (自分と自分がほっとしつつも注意し合ってる) なんだよ〜、結局『くまもん』もダメじゃないか、しょぼいぜありけん〜、なんてお思いの方。 ありけんをナメるな!! いざ買うと、結構かわいい。 ばーーん☆ 指令6『ありけんVSくまもん』→○(勝ち) これに乗るためにこの時間帯にした。 エンジン部の渦巻きなんて遊び心があって好き。 機内もきれいでいいよ。 驚いたのが窓のオートカーテン。 ボタンを押せば窓がさーっと暗くなり、ボタンを押せば再び視界のきく窓に戻る。 飛行機は、やっぱり離陸の瞬間が好き。 羽田からはリムジンバスで最寄りの駅まで。 いつもの黄色い西武線が滑り込んでくると帰って来たという実感が強まる。 旅の終わりは祭りの後と似ている。 幾分の寂しさはあるものだ。 だけど、南九州にあれだけ包み込んでもらったから充電は120%である。 またこれからも頑張れるよ。 家に帰るまでが旅、油断は禁物である(さすがは旅のプロ)。 ちゃんと無事に帰宅して、油断したありけん宅から叫び声が聞こえた。 旅立つ前にたっぷり水をあげていたのだけど、枯れてしまっていた。 他の鉢植えは問題なかったのだけど、ワイヤープランツと柊は枯れてしまった。 しかし、ワイヤープランツの根は生きていて、数日してまた芽を出してくれた。 嬉しいね。 またよろしく! いろんな道を通って今がある。 これからも道は続く。 目を閉じなくても思い起こせばたくさんの絵が蘇ってくる。 南九州の旅、楽しかった。 素敵な旅をありがとう!! □指令、結果発表 1:ツチノコを捕獲せよ→× 2:宮崎県都井岬で野生馬と晩夏を駆けぬけろ→× 3:鹿児島 - 熊本『オレンジ鉄道』を制覇せよ→○ 4:駅うどん、車内持ち帰りスタイル復活プロジェクトの遂行→○ 5:旅中1曲→△ 6:くまモンVSありけん→○ 総評:よくできました! 2012年南九州ツチノコの旅、おしまい。
by KeN-ArItA
| 2012-10-18 12:38
|
twitter
以前の記事
2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 記事ランキング
画像一覧
| ||||||||
ファン申請 |
||