深い深い緑色、透かせば紫の血液を携えたようにも思われる『どくだみ草』。
蒸れた初夏の日陰にゆけばたいてい地から溢れ出すように茂っていた。
子どもは皆そうだろう、自分も、そのむっと薬のような詰まった匂いは好きではなかった。
お墓の草むしりをさせられても他の雑草とは違って根が深いし、なによりも手に染み込んだ匂いはいつまでたっても消えてくれない。
さらにイメージがよくない一番の理由は、蚊の隠れ家というところにあった。
昆虫取りに行っても、釣りに行っても、どくだみ地帯に入れば蚊がいっせいに襲ってくる。
こんな草なければいいのに。
それはそう思うよね。
膝を擦りむいた時、祖母は庭からどくだみを摘んできていぶして傷口に当ててくれた。
強烈な薬草の匂いが「オロナインの方がいい!」と言いたい僕の口を塞いだ。
あれは、本当に効いたのだろうか。
少なくともいぶされてドロドロになった紫のどくだみは、こりゃ効くなと信じ込ませてくれる力を多分に持っていた。
夏になればどこの家でも麦茶が冷えていた。
友達の家に遊びに行って飲ませてもらう麦茶はとてもすっきりしていた。
それに比べ自分家のお茶はなんだか苦く、濁っていた。
それがどくだみ茶だったと知らされるのは、もう少し成長してからのことだった。
しかし喉が渇いていて、さらに冷えているとなんでも飲めるものである。
いつの間にか子どもながらにその苦みが好みになっていたかもしれない。
マンションと壁の合間。
この時期になると毎年どくだみ草のシェアが始まる。
ひょいと覗き込むとそこは、日陰の小宇宙。
鈍く眩しい程に白いその花は、まるで小惑星のように静かに佇んでいる。
こんなにきれいだったんだ。
たくさんの思い出をありがとう。
今年は、摘んで花瓶にさしてみようと思う。
深い深い緑色、匂いとともに日陰の思い出。
(決して育てはしない)
【午後はカロリーオン、マウントレーニア】
クリーニングを出して、フライヤなどのコピーをとりにコンビニに向かった。
最近はノンシュガーばかりだったけど、普通のマウントレーニアを買った。
よい午後。
【あじさいは知っている】
もうすぐ愛しの低気圧群がやって来ることを。
雨の季節やね。
【初夏の味】
差し入れで頂いた小夏。
皮を薄く包丁で剥いてそのまま食べる。
しゃくしゃくしゃく、名前負けしない食べごたえ。
ありがとう!
【どれだけ表現できたかな】
5/23吉祥寺シャッフルにて。
来てくださった方々、対バンの方々、関係者の方々、ありがとう。
引き続き精進します!

サポートメンバーは、永山かずみ(ギター)、大浦ともぞう(カホーン)、竹村保彦(ベース)。
ナイスステージ、いつもありがとう!
次回ライブは明日(5/29ターニング)。
楽しくゆこう☆
ライブphoto by:yayo
【野菊】
ベランダにも野菊はあるのだけど、花をつけてくれない。
太陽大好きな野菊としては、いまいちの日照時間なのかもしれない。
今年は咲けばいいな。
【生まれたよ!!】
コンビニの帰り、1階の短期入居のツバメ君の巣を覗いてみた。
やったー、ハロー!
かわいい。
元気に育つんだよ。
【振り返って帰り道、大きく息を吸い込む】
世界はやっぱり素晴らしい。
今から雨の季節、傘をくるくると、元気にゆこう。