窓外、秋晴れはとても青く、からっと明るくなる予感がした。
そうなると力が湧いてくるもので、午前で仕事を終わらせたありけんは山に向かった。
【レッドアロー号】
いつもの西武線を都心とは逆方向に進む。 横瀬駅(埼玉県秩父)に降り立ったありけんは、出がけにバタバタ調べた温泉地へ歩みはじめた。
【ハナミズキ】
ハナミズキは四季それぞれ華奢よね。 14時頃、コンビニでサンドイッチを買って河原でお昼にした。
気持ちいい。
【横瀬川】
飛び石を渡って進む。 道がわりと入り組んでいるのでスマホのGPS地図を見ながらの進行。
途中、地図にない路地に進んだりしてしまうのでGPSもついてくるのがめんどくさそうである。
駅からは2キロ程と見ていたけど、思ったより坂道が多い。
【やがて田んぼの道をゆく】
【棚田と武甲山】
稲刈り後の棚田と秩父の名山『武甲山』。
大きく深呼吸。気持ちいい。 武甲山は採石山で、自分が知る十数年前からずっと山を切り崩している。
写真で見える上部3分の1はもうかなり切り崩されているのがわかる。
きっと昔からやっているのだろう。
いずれ無くなるのかな。
そうなると朝陽が早く差し込むだろう。
【だだーん】
ホームページには、急な休館日もあるので遠方からお越しの方は事前に電話でご連絡くださいと記されていた。
このありけんが休館日なんぞに当たるはずがないという自惚れが引き起こした事故であった。けっこう登って来たので脱力感も大きい。 秩父市の方にゆけば駅までの定期送迎バスがあるような温泉施設もあるのだけど、自分は秘湯チックな方がよかった。
次回は電話してこようと思った。
まあ道中を楽しもうではないか。
【また歩き出す】
山道は静かでいい。晴れたり曇ったり。
どんぐりが楽しそうに落ちてくる。 温泉は出かけるきっかけで特別入りたいというわけではなかったのだけど、こうなるとどうしても入りたくなるものである。
道中『武甲温泉こちら』みたいな看板を見つけていたのでそちらに向かってみることにした。
【これは、、】
植物好きありけんは時を忘れる。
素敵なプレゼントをありがとう!
【石段ひと休み】
種もらってテンション上がっている。 こういった場所では、その土地ならではの音を感じたいので音楽は聴かないことが多い。
川、鳥、風、虫の音、子どもたちの遊び声、時々聞こえる採石場からの音、すれ違う車、落ちてくるどんぐり、踏んで鳴る落ち葉の音などなど。
しかし、こうも長く歩いているとやはりミュージックスタート。
【君の天気予報】
秋はやっぱりこれでしょう。
歌いながらゆこう。
【着いた!】
武甲温泉は立派なとこで、お湯も濃く、あったまった。
【あそこで歌いたい】
休憩所もよい雰囲気。
もちろん、ビール! めずらしく30分も浸かって、休憩所ビールで気持ちよくなって、17時には名湯を後にした。
【西武線横瀬駅】 今回もドラマチックな旅だった。
ありがとう秩父。
また来るよ(電話して)。
【どんぐりいっぱい、得した気分】
秘湯に向かう坂道はどんぐり小道。
静けさの中、いろんな音をたててどんぐりたちが落ち跳ねては転がってゆく。
楽しそうだった。 さあ、道は晩秋へと向かう。
あったかくして皆さんもよい秋を!