福岡の田舎町。
子どもの頃、燃えるゴミは自宅の庭や近所の広場で燃やしていた。
小、中学校にもそれぞれゴミ焼き場というのがあって、掃除の時間になると燃えるゴミはそこで燃やしていた。
けんちゃんちょっとゴミ燃やしてきて
えー、わかった、後で
今行ってきなさいっ!
今考えると信じられないがこんな会話が日常的にあったのだ。
ちょっと川から水汲んできて、そう言ったレベルである。
すごい時代、地球温暖化もびっくりである。
寒さが増す冬の入り口、空き地の真ん中、囲いも何もない黒い起伏の焼き場。
そこにくすぶっている残り火を学校帰りの少年たちが放っとくわけがない。
枯れ草や小枝をバランスよく積み上げ、チカチカと光る炭にススキの穂を突っ込み息を吹きつけた。
火は命を得たようにぽっと湧いた。
ぼくらは駆け回って徐々に大きな木枝を選び、猛々しい獣のような火に育てた。
時折靴が焦げたり火傷をしたり、少年たちは火の恐さも知っていった。
やがてそれぞれの家からアルミホイルに包んだ芋を大事そうに持って、駆け戻って来る。
サツマイモが常に家にあるわけではない、ジャガイモ、里芋等も混じっていた。
アルミホイルに包まれた大小様々な形の芋たち。
それらを、盛りを越え、落ち着きはじめた火の中に埋め込むのだ。
どんだけの芋が炭となり犠牲となっただろう。
ときには火加減でモメたりもした。
そりゃそうさ、大事なイモだからね。
でも焼き場は一つ。
それぞれの意見になんとか折り合いをつけて火を調節する。
たくさんの失敗を元に少年たちは、とろ火の加減こそ最高と知る。
棒切れでそれそれの芋を引っ張り出し、ハフハフいわせながら食べた。
外は黒こげでも中は抜群だったり、まだ半生でガリガリだったり、半分ずつ交換したり。
ちゃっかりマーガリンを持って来ているやつもいた。
投げ入れられた食べかすが火の中でじりじりと焦げ音をたてている。
すっかり顔を火照らせた僕らは、椅子となりうる石や切り株に座りそれを囲んだ。
火を見つめているとみな言葉数が少なくなってしまう。
やはり神聖なものなのだろう。
すっかり陽も暮れた頃、親たちががバケツに水を汲んでやって来る。
放課後の全精力をかけて育てた火は、水をかけられて大きな音をたてた。
白い煙が水蒸気とともに立ち上る。
しかしさすがは僕らの火、バケツ一杯くらいでは消えない。
でも二杯目ではすっかり黙ってしまった。
僕らは夢から覚めたようにそれぞれの家に戻っていった。

この時期、道端に集められた落ち葉の山や田畑の野焼きなどを見つけるとつい立ち寄ってしまう。
そこには暖色の記憶に繋がる匂いがあるからかもしれない。
うーん、またみんなで焼きいもやりたいな。
【カラッとプラタナス】
【リポDを爽快に撮ってみた】
朝から何をやっているのだろう。
えっ?いや、疲れてないっすよ。
【先月のナビカフェライブより】
さあ、11/23(月,祝)はナビカフェでハートフル収穫祭!
共演は、もう長い付き合いになるフロウズンの富田君。
これは、、緩めでとってもハートフルなディナーショーになるよ。
Live photo:yayo
【ナビカフェ名物焼きカレー】
自分はこの焼きカレーが大好き。
フードと1ドリンクでもよいし、2ドリンクでもよいし、2小鉢でもよいし、入店して好きに選べるよ。
ナビカフェのご好意もあってチャージもお得価格!
絶対きてね☆
【今朝の神社】雨上がり、朝陽が元気に跳ね回っている。
【東京の空】
ハナミズキやサクラにケヤキ、都心の街路樹も終焉に向かって華やかに乾きはじめた。
秋もいよいよ終盤やね。
みなさんもおいしいもの食べて、よい晩秋を!