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旧ありけん日記


2005年〜2022年5月まで、有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

花咲ツアー2016 北海道〜盛岡編

 梅雨らしい立派な雨が街を落ち着かせている。
ツアーファイナル終わってからちょいと病を煩っていた。
帯状疱疹といって悪性の病気ではないのだけど特徴が激しい痛みを伴うとあって、それによる発熱で日々ぼーっとなってしまっていた。
 痛みには強い方ですか?と医師に聞かれ、はいd(^_^o)
などかっこつけたためか痛み止めが処方されておらず(鎮痛塗り薬は入ってた)、変なとこでかっこつけるものではないなと勉強にもなった。
ようやく山を越えたようで、今まで集中できなかった創作活動を再会させようと思う。


 さてさて旅日記、北海道から盛岡に駒を進めたいと思う。


 5/25(水)札幌mellowでの胸いっぱいイベントライブを終えた次の日。
21時発の札幌発のバス時刻まで、後輩カタオカに近場を案内してもらった。



花咲ツアー2016 北海道〜盛岡編_e0071652_1135762.jpg
【エゾハルゼミのぬけ殻】
新緑の中を窓を開けて進む車。
どう凝らしても蝉の声が聞こえるのだ。
ついに正体発見。
エゾハルゼミと言って北海道の5〜6月に活動するらしい。
ウグイスと蝉の声、これは衝撃的だった。すごいぜ北海道。




 後輩カタオカ、彼女はすごい人間である。
SNSを通じて活動を知っているのだけど、沖縄の離島にいたり、ウユニ湖にいたり、つい先日まで奄美でカヌーに乗っているなと思っていたら今度は北海道の雪山にいたりと、世界中どこにいてもおかしくない、恐るべき行動力なのだ。
行きたいけど、なかなかゆけない。
ではなく、行くのである。
今回2ヶ月程北海道にステイしていたところでありけんと再会した経緯であった。

 まあ有田さんは助手席でビールでも飲んでいてください!とかっこよく準備して来てくれたレンタカーを発進させたカタオカではあったが、その運転の荒さにすぐにドライバー交代。
しかし案内してくれる箇所はさすがカタオカ、素晴らしかった。
おかげさまでとてもよい時間になったよ。
ありがとう!



花咲ツアー2016 北海道〜盛岡編_e0071652_12312892.jpg
18時からは東京からの音楽仲間、矢吹君がお寿司を食べに連れて行ってくれた。
茹でてないホッキ貝に感動。
おれ、これまた食べるんだ。



花咲ツアー2016 北海道〜盛岡編_e0071652_1135594.jpg
【矢吹夫妻とカタオカとありけん】
西荻窪ターニング時代ではさんざんぶつかって切磋琢磨し合った矢吹君。
あの頃あっての今である。
しかもなんと、ごちそうになってしまった。
ありがとう!おれ頑張る。




 楽しい時間は瞬きするように短く、札幌駅まで送ってもらい無事21:00発苫小牧行きのバスのシートに座り込んだ。

 『札幌〜盛岡なかよし切符』というのが発売されている。
バスとフェリーを乗り継いで翌朝盛岡に到着するというプランで値段も破格である。



花咲ツアー2016 北海道〜盛岡編_e0071652_1135328.jpg
【シルバークイーン号】
なんか、ごっつい。




 5/26(木)苫小牧港、23:00乗船開始。
初めてのフェリーにテンションが上がりまくっているありけん。
 このフェリーでの目標は1人タイタニック。
タイタニックという映画の名シーン、船先で両手を広げ、さあ目を開けてごらん(ディカプリオ)。
うわぁ〜、空を飛んでる(ウィンスレット)。
それを1人で再現しようではないかというチャレンジである。

 船室に荷物を置くなり探検開始。
正直、まわりのお客さんは深夜ということもあり皆疲れていた(皆と言っても50人程の乗客)。
そんな中、ハイテンションのありけんが闊歩する。
しかし、どこを探っても船先の方には行けないのである。
さらにいつからだろう、振り返るとインカムをつけた黒スーツの男が常にいるのだ。

 しまった、、マークされてる。

 船側外通路の立ち入り禁止ロープ。
これをくぐれば先頭にゆけるのだけどなぁ、、と振り返るとインカム野郎が張っている。
くそぅ、、誰だあいつは(ちょうどサミットの日だった)
仕方なく部屋に戻るありけん。



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【他に乗客がいなかったため1人部屋になった】
ギターも弾けて快適である。




 浴衣に着替えたありけんは風呂には入らず窓辺にすっぽり収まり、ビールとスマホ片手にまだかまだかと出航を待った。
23:59発とあるのに0:03になってもまだ出発しない。
どうしたシルバークイーン、何があったというのだ。


 船長時間です、出航しましょう。

 まだだ、潮が読めん。

 何言ってるんですか、べた凪じゃないですか。

 海をナメんなー!!



 軽くモメてたりしてな。



 0:04、ライブハウスでも聴くことのできないようなローバスの汽笛が鳴った。
おいおい、こんな深夜に迷惑だろう、、と思いつつもありけんテンションもレッドゾーン。



 船長、分かってますよね?
深夜の汽笛は禁止ですからね。
今夜また鳴らすといい加減クビになっちゃいますよ。

 ああ、分かってる。だまってろ。

 しゅっぱーつ!(ぶもーーーー)
 
 だから船長ダメッだって!!



 なんて熱い船長だ。
きっと来年はいないだろう。



 再び部屋から飛び出したありけんは、後部デッキのとばりへ駆け上る(侵入可能域)。
紙テープでも飛ばしているヤツがいるかと思いきや誰もいやしない。
 徐々に離れてゆく苫小牧の街灯りを眺めながら、うるうるとなってしまうありけん。
ありがとう北海道。
また来るよ。

 せめてここで1人タイタニック写真をと振り返ると、インカム男がすっと隠れた。

 いったい誰なんだあいつは。。

 得意のタイマー撮影をするにはスマホを置く場所もなく、船の揺れもあって厳しい状況だ。
いっそインカム男に撮ってもらおうかと思ったが、ヤツもプロで絶妙な距離感を保っていた。



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【5/27AM7:00】
乗船時間は7時間半と短い。
朝に持ち越された1人タイタニックプロジェクトは、ありけんがギリギリまで寝こけてしまったため結局失敗に終わった。
対策を練ってまたリベンジしたいと思う。




 八戸港ターミナルでおにぎりとサンドイッチを買い込んで盛岡行きのバスに乗り込んだ。
八戸〜盛岡は高速を使うとさほど遠くはないのだが、いかんせん路線バス。
盛岡に着いたのが11:20と、実に14時間半の旅となった。



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【盛岡、開運橋より】




 岩手は学生時代を過ごした第二の故郷である。
この日はずっと行けなかったお墓参りにゆこうと空けていた。
盛岡駅に到着したその足で駅前の激安レンタカー店に入った。
車はまさかの黒のマーチだった(何があった?絶対塗り替えたろ?)。
荷物を積み込んでエンジンをかけた。



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【岩手牧場】
学生の頃住んでいたアパートの前の牧場。
ここでよくギターを弾いていた。


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【松尾村】



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【岩手山山麓より】




 天気もよく、風が気持ちよくて胸いっぱい。
ありがとう!



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【網張スキー場にて】




 5/28(土)午前中にコインランドリーで洗濯を、午後には弦を張り替えて準備を済ませたありけんは、盛岡会場FRAMEに入った。



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【吉田真央さんステージ】
5/28(土)岩手 盛岡 MUSIC BAR FRAME
有田健太郎 Presents『花が咲いたらもう一度会おう 2016』〜盛岡編〜
学生時代の先輩で、当時いろんなことを教えてもらって成長させてもらった。
今でも岩手を中心に活躍されてる尊敬するアーティストなのだ。




 ありけん自主企画ともあって、たくさんの方々が駆けつけてくれて満員御礼。
来てくれた方々、遠路きてくれた方々、CDを買ってくれた方々、共演の吉田真央さん、フレームのナオトさん、スタッフの方々、関係者、ありがとう!
おかげさまで最高のイベントになったよ。
また来れるよう頑張る。
これからもありけんをよろしくです!



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【残ったみんなで】
盛岡ならではの終演後のオープンマイクセッションコーナー。
盛り上がった。
終演後に駆けつけてくれた仲間もいたりして、嬉しかったな。



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【ありがとう!】
おかげさまです。
これからもめいっぱい歌ってゆくよ。




 短い時間ではあったけど、その夜もぐっすり眠れた。



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【中の橋より】




 5/29(日)10:30、ありけんを乗せた仙台行きバスがゆっくりと揺れた。
盛岡活動時代、コンテストやライブで仙台にはよく通っていた。
高速から景色が懐かしい。

 動き出すバスの窓には僕さ。
次回は最終章、仙台編。

 みなさんもよい梅雨を!










2016/6/13

by KeN-ArItA | 2016-06-13 15:44
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