パン屋のテラス。
ちょうど鉄板ピザが焼きたてだったので職人君にそのまま乗っけてもらった。
焼きたては得した気分。
ラッキーである。
【真夏の鉄板ピザ】 パンを自由に頬張る子ども達は、みな首からラジオ体操のカードをぶら下げている。
懐かしい、まだあるっちゃね。
福岡の田舎町、自分の故郷でも夏休みは早朝のラジオ体操から始まっていた。
はんこカードがペラペラなので厚紙を貼付けて立派にしたり、ぶら下げる紐にこだわったり。
祖父母の元に泊まりに行った時はその地域ではんこをもらったり。
熟れ行く夏とともに「出」のはんこで埋まってゆくカードはお気に入りだった。
高学年になった時、はんこを押す係に任命された。
体操後は、普段遊ばない子も、仲がよくない子も、ちびっ子達も、兄弟も、おとなしく整列して自分の元にはんこをもらいに来るではないか。
自分は得意になってはんこを押した。
恐るべしはんこパワー。
これさえあれば何でもできるのはないだろうか。
夏休みの終わり。
そんな無敵のはんこを持ったちびっ子権力家、少年ありけんはカード片手に葛藤していた。
どういう理由で行けなかったのか、一つ空欄ができていたのだ。
夏休みの友と共に提出するこのカード。
コンプリートされたカードは名誉とされ、尊敬の眼差しをも得ることができる貴重なものだった。
黙って押してしまおうか。
相当もだえたことは覚えているのだけど、どうしたかは思い出せない。
体操が終わって風となる立ちこぎ自転車。
それらをあぜ道の手前に置き捨て、少年達はクワガタをとるために森に入っていった。
【ゼニアオイ】
【おしろい花】
昼間、日射しの中ではしょぼくれているけど、夜中はしとやかにしゃべり合うように咲いている。
【アサガオ】
蔓が行き場をなくすくらい大きくなって来たので、近所の河原から葦を採ってきた。
どんどん登ってゆくがいい。
【メタセコイア並木】
晴れててよかった。
葉が細かいので木漏れ日も心地いい。 7月も終わるね。
よい夏にするんだ。
さあ今日も元気にゆくよ。
よろしく世界!
夏本番、みなさんもよい時間を!
2016/7/31