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旧ありけん日記


2005年〜2022年5月まで、有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】

 5/12(水)15時頃
波照間フェリー埠頭の防波堤の先端。
駐留されている船はなく、時折千切れた雨雲が流れてきて暗くなる。
雲がゆけばまた晴れるといった空模様。
雲の高さは驚くほど低かった。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20214059.jpeg
バナナ道
青いバナナがなっているが、これは畑のような気もするのでそのまま通り過ぎる。
島全体バナナの木は多い。



 17:15からのサンセットライブは、電波の強い最南端の碑あたりでやろうと決めていた。
それまでのフェリー防波堤でチャレンジである。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20205276.jpeg
堤防の先端。
澄んでいる。


 イカ刺しを付けた竿はぴくりともしなかった。
砂地をズルびいても当たりはなし。
サビキ(チューブ式の保存の効くやつ)をやっても当たりはなし。
確かに引き潮ではあるが。

 海藻の塊がゆっくり動いているなと思ったら、アカウミガメだった。
始めてみたが、赤茶色なのでアカウミガメだと確信した。
水面から顔をだして、そう、そのとき確かに目が合ったのです(ありけん:談)。
写真は間に合わなかった。

 お魚、、いないのかな。
お昼は暑いので寝てるのかな。
おーーーーい。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20202516.jpeg
 堤防の内側は深さがあるが、外側は浅瀬が続いている。



 堤防外側の浅瀬を見ているとわりと大きな魚が見えるではないか。
よしとこの浅瀬に向かって投げる。
錘はまさかの30号である(防波堤のちょい投げ釣りにしては、めっちゃ重い)。

 ドボン!!

 もうどこにあるか見えている。
巻いていると近くの魚が寄ってきた。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20195380.jpeg
釣れた!!
イカでも釣れるんだ、、。



 なんだろう、この魚。
めっちゃウマヅラだ。
食べれそうではあるが、なんだか不安でもある。
 しかし、この時ありけんは氷を買ってきてなかったことに気づく。
記念すべき1匹目であったがリリースした。
この後雨も降ってきたため切り上げることに。

 集落へ戻って氷を買って小さなクーラーボックスに入れた。

 18時から釣り配信で、その時は岸壁から釣るのでそれはもう大物がたくさん釣れるであろうと信じていた(YouTubeで予習もしたし)。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20192243.jpeg
集落
石垣小道が入り組んでいる。
オレンジの低い瓦屋根が青空に映える。



 5/12(水)16:45
最南端の碑の脇にあるよい感じの東屋。
昼間はわりと観光客がいて、写真を撮っていた。
17時になると、食事のため宿に戻る観光客がほとんどなので人影はなかった。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20183211.jpeg
最南端の碑、脇の東屋



 配信のセットをして、それまでの時間にポロポロ爪弾いていた。
大きくゆったりした南風が吹き続けていて、心地よい。
この大気とも言えるような南風を『ぱいかじ』と呼ぶらしい(漢字は『南風』と書く)。
ああ、ぱいかじ、なんと大きくゆったりしているんだ。
地球が回っているのを感るようだ。
この日爪弾いた曲を持ち帰ってできたのが『たゆたゆ』である。

 時間になりサンセットライブ(波照間)スタート。
東屋の反響が心地良くて、落ち着いてしっかり歌えた。
日没前のぱいかじ、波の音を聴きながら出てくる曲はスローナンバーばっかりだった。
アップテンポソングもテンポを落として歌ったり。
 意外と海辺サンセットが似合うソングがないと思った。
観てくれた方々、ありがとう!!

 
日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20180690.jpeg
ここでできた『たゆたゆ』
ゆったりソング。
海の夕暮れが似合う曲ができたよ。



 18時過ぎからは、ここから100メートルくらい離れた岸壁で釣り配信である。
配信のタイトルは『ロウニンアジ釣り配信』である。
大きいものは1メートルにもなるスズキ目の南国魚である。
こんなものが釣れると思っているありけんもおめでたい。
岸壁の中でも一段下がった絶好ポイントを見つけたのだが、そこは岩陰になるらしく電波が0だった。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20171055.jpeg
こんな感じ。
水汲みバケツが全く届かないことを考えても10メートル近くはあるだろうか。
しかしここから投げ込むしかない。



 胴付き仕掛けにイカ刺しとエビをつけて30号のオモリで投げ込んだ(大物仕掛け)。
とんでもないのきたらどうしよう。。
10メートルも引き上げられるかな。。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20162749.jpeg
この岸壁は全体がサンゴの化石のようだ。
岩のようで岩ではないのだ。
海底起伏でできた島なのだろう。
すごいぜ。



 この波照間の、岸壁からの釣りが一番のメインと踏んでいた。
外洋だからだ。
 大型回遊魚がすぐそこを通る(ダツやイソマグロ、サメも多いと聞く)。
まずは小さいのを釣り上げて、それを餌にしてロウニンアジを釣るのだ。
もしくはクエ(これまたでかくなる)とかでもいいぞ。
youtubeで予習しながら夢を膨らませていた。
夢は膨らんではいたがお腹はそうとう減ってきた。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_17151257.jpg
大きなロウニンアジ
鳥とかも食べるらしい。



 上潮に変わり始めた頃で、夕マズメ(ゆうまずめとは、夕方の釣れる時間帯である)。
このロケーション。
釣れる予感しかしない。

 さあこーーーーーい!!!!

 しかし、いろんなとこに投げ込むも当たりは全くなかった。

 なぜだ。。

 釣れないので配信なんてただの放送事故である。

 夢はみるみる萎んで、お腹もさらに萎んでいった。

 日没は19:20頃。
19時まで粘ったがタイムオーバー。
陽が落ちると一気に暗くなるのでこういった岸壁は危険である。
配信を終了して足場の良いフェリー埠頭に戻ることにした。
人生初めての岸壁釣りは無残な結果に終わった。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20151721.jpeg
再びフェリー埠頭



 持参したヘッドライトをつけて日没の海にイカとエビをつけて投げ込む。
30号のオモリがドボンと海に沈む音が響く。
釣れなければただただ晩飯抜きである(釣った魚しか食べれないルール)。
それはいやだ。
お腹すいた。

 いよいよ真っ暗になった。
星がどんどん浮かび上がってくる。
外灯も人影もあったものじゃない。
ありけんのヘッドライトなんて蛍の光よりも頼りなく感じてしまう。
 あまりの暗さと自然の大きさに怖気付いたありけんはフェリー埠頭の建物前、常夜灯がある場所に移動した(今までは突き出た堤防の先端にいた)。
ちょうど高速船が到着する場所である。
ここなら車の横で釣りができて便利でもある。
しかし、こんなところまで大きな魚がやってくるのか(あくまで大物狙い)。

 ヘッドライトで海を照らす。
恐ろしいほどに澄んでいる。
キラリと光るものがポツポツと見え隠れしている(後に魚の目だったと判明)。
魚はいるようだ。

 21時頃から明らかに海の様子が変わった。
魚も跳ね始めた。
時合いである(じあい:お魚の捕食スイッチが一気に高まる時間。一般に15〜45分と言われている)。
ありけんはイカを付けて投げ込んだ竿を、おき竿にしてルアーに切り替えた(ジグサビキ)。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20145665.jpeg
キターーーー!!
小さいがロウニンアジに似ている(ジグサビキのジグに食いついてきた)。
きっと違うとは思うが、めちゃくちゃ嬉しかった。
なにより、餓えずにすむ。



 満潮あたりの時刻であったがこの後40分くらいかけて7匹ほど釣れた。
冷凍イカでも釣れた。
22:30撤収。
ふと見上げた星空は圧倒的な迫力で瞬いていた。


 
日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20142821.jpeg
金目鯛っぽいのがルアーでよく釣れた。
一番下のフエフキ鯛はイカで釣れた。
大きさは、ロウニンアジっぽいのが30センチくらいかな。



 ゲストハウスで供用シャワーを浴びて、洗濯をしつつ料理にかかる。
供用キッチンがあって一通り揃っている。
持参した小さな包丁研で包丁を研いで調理にかかる。

 ロウニンアジとフエフキはお刺身にした。
包丁が切れなさすぎて苦戦したが、なんとかできた。

 調味料は昼間買った醤油とワサビのみである。

 疲れていて0時を回りつつあったので、赤い魚は内臓も鱗も取らずにそのまま醤油水で煮込んだ。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20142274.jpeg
刺身のアラも入れた。
めっちゃうまかった。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【3:波照間島】_e0071652_20140171.jpeg
お刺身。
ロウニンアジもどきもフエフキもプリプリコリコリ、涙が出てきたよ。



 朝石垣島でおにぎりを1個食べて以来の食事だった。
噛み締めて、噛み締めて、細部まで細部まで、夢中でいただいた。
うまかった。
まさにご当地料理。
ごちそうさまでした。

 キッチンをきれいに元通りにして(跳ねた鱗などが大変)。
生ゴミを二重にしてゴミ箱に捨てて。
洗濯物を干して、1時過ぎ。
明日のスケジュールを見て愕然とするありけん。

『6:30〜波照間朝ごはんつり配信』

誰だ、こんなスケジュール組んだやつは(本人である)。

 まあ、いい、早く寝よう。

 落ちるように眠りについたがすぐさま目覚ましに起こされる。
そう、新しい1日がもう始まるのである。

 次回は波照間から西表島へ渡ります。
またぜひ!!











2021/5/24





by KeN-ArItA | 2021-05-24 17:47 |
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