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ありけん日記


有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】

 5/14(金)正午、沖縄は西表島、浦内川河口の駐車場にいた。
5/11石垣島、5/12波照間島、5/13西表島、本日も引き続き西表島である。

 プチサバイバル形式で、釣ったお魚しか食べれないルールである。
ただし2回だけお店で食べてよい権を持っている。
昨夕、あまりの魚の釣れなさに、あまりの空腹に、その1回を使った。
結構屈辱的だった。
 当初はこんなに頑なになるつもりもなく、釣れなかったら、釣れませんでした〜!とお店で食事をしているはずだった。
西表島の大自然がありけんの何かに火をつけてしまったのだ。
その何かは、いまだに本人にもわからない。

 はらぺこイージゲータは一旦回復するも、活動すればするほどガソリンメーターのごとくじわじわとエンプティへ向かってゆく。

 食糧が必要である。

 計画段階では西表島でお魚が釣れすぎて困っちゃう、と思っていたありけん(アホ)はこの日、余裕をかまして炭鉱遺跡巡りなどをスケジュールに入れていた。

 遺跡など巡ってる場合ではない。
食糧を狩猟しろ。
しかし、スケジュールは絶対であった。
遺跡を巡るしかないのだ。


 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10324653.jpeg
ウタラ炭鉱へ向かう山道



 5/14(金)お昼のチャイムが鳴り響き、配信がスタートした。
西表島道路ではもうかなり奥の方、浦内川沿いにある遺跡。
戦前戦時中に、こんな南端のこんなところで石炭を掘り出していたのだ。
興味深いではないか。


 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10315688.jpeg
浦内川河口
引き潮になるとほとんどが干潟となる。
干潟にはたくさんの生物が生息している。
ここは西表島でも大きな河口のひとつである。



 炭鉱遺跡など巡っている場合ではないのだが、どうぜ巡るなら最高にみずみずしくドラマチックにしたい。
テンションは静かに上がる。


 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10312317.jpeg
7年前にもここに同じ花が咲いていた。
前回は10月だったけど、きっと年中咲いてるのだろう。
さすが南国である。



 電波テストでは500メートルくらい歩いてみたがばっちりであった。
遺跡までは1000メートルである。
気温は30度、木漏れ日の道は暑いが、汗だくだくというほどでもなく、気持ちいい。
いろんな生き物がガサゴソと音を立てている。
激しい上り坂ではないので歩きやすい方だ。


 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10301380.jpeg
河口から1キロ奥まったマングローブ。
引き潮時。
分岐したいくつかの川のひとつ。
踏み込んでみたが靴が埋まるほどグジュグジュという感じではない。
葉っぱが溶けた感じの、養分たっぷりのドロドロ質ではある。
蟹やトビハゼなどが素早く逃げてゆく。


 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10292370.jpeg
蟹の巣(配信画面より)。
大きいやつはこの数倍はある(多分ヤシガニ)。



 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10292890.jpeg
セマルハコガメ(配信より)
ガサゴソ音を立てる生物の主も様々である。
これは、石垣島と西表島にしか生息しないセマルハコガメ。
主に中国や台湾にいるらしい。
すぐそこが台湾なので納得。
何気に貴重な映像だ。
セマルハコガメにしては大型だったようだ。
よく出会えたな。
遅いようでわりと速かった。



 坂道は少ないとはいえ1000メートル歩くとさすがに息も切れ切れである。
徐々に中継の説明が少なくなってゆく。
2Lの水も半分くらい減っている。
そして、ついに、、



 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10291742.jpeg
ウタラ炭鉱遺跡
また来たよ。
煉瓦造りの建物が木に呑まれかけている。
ここは石炭を川の船に乗せる場所だそうだ。
集落はもっと奥まったところにある(空襲でなくなったらしい)。




 歴史の説明書き看板などがあり、集落の見取り図も展示してある(雨晒しではるが)。
多いときは400人くらいの集落だったようだ。
炭鉱長屋的なものがあり、共同浴場、炊事場などもあったらしい。
 一番興味深かったのは、労働者の娯楽のため300名を収容できる集会場が建てられ、芝居の上演や映画の上映が行われていた。という一節。
労働者自身による劇団も作られ、集会場で芝居が披露されることもあったらしい。

 あたりを見回す。
こんなジャングルの中で、演劇や歌なども歌われていたと想像する方が難しい。
しかし、文化って必要だったんだなと感嘆した。


 往復2キロの炭鉱遺跡巡り配信。
一人もすれ違うことはなかった(7年前は1人すれ違った)。

 その後、午前に釣りをした時に履き替え、そのまま車に積み忘れてしまった靴を取りに戻った。



 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10280620.jpeg
ウタラ炭鉱遺跡を巡る前に立ち寄った『うめ工房』
7年前、星砂の浜(きれいな砂浜名所があるが今回は行かなかった)に行った時に、看板を見つけて立ち寄った。
そこで買った小さなシーサーの焼き物が今でもパソコン脇にある。
また欲しくて寄ったのだ。



 通販などもやっていない。
休みは不定休で開いてたら開いてるといったスタンスのうめ工房。
 店主と少し話ができた。
自分が好きだったシーサーは1年前に亡くなったご主人が担当していたようで、もう現品しかないらしい。
ご婦人はネコの焼き物担当で、それはそれで個性的な作品なのだ。

 二十数年前に西表島に移り住んでから、ずっと夫婦で工房とともに生活してきた。
いろんな生き方があるのだな。
また行きたいと気になっていたのだ。

 開いててよかった。

 コロナの影響で観光客が減って大変だと言ってらっしゃったが、前向きだった。
これからも素敵な作品を作り続けていてくれたら嬉しいと思った。
もし、また西表島に来れることがあったら、次はネコの焼き物を買おうと思った。



 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10274570.jpeg
午前に釣りをした場所。
陽がのぼると木漏れ日のコントラストも上がる。
綺麗だ。



 5/14(金)13:30あたり
午前中にリーフで釣りをした場所へ戻る。
靴はそのまま残っていた。

 せっかくだからともう一度リーフへ出てもることにした。
ここでいろんなものが大きく変わる。


 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10265243.jpeg
ほぼ干潮のリーフ



 朝は目前まで海だった。
必死こいてルアーを投げた海が、数時間でどこまでも干潟になっていた。



 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10262668.jpeg
朝はこんな感じ。


 
 感動したありけんは干潟の果てまで歩いてみたくなった。
午前中に水中カメラで撮った小さな穴は蟹の巣だったことが判明。
歩くと、巣の安全範囲で活動しているシオマネキがすごい勢いで穴に消えてゆく。



 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10261690.jpeg
水は綺麗だ。
砂は珊瑚の粉も混じっている。
完全に干潟もあればこうした僅かだけ潮が残っている場所もある。



 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10260128.jpeg
よくよく見ると小さな生き物がたくさん。
大きな生物は引き潮と同時に外海へ戻ったのだろう。
引き潮は眠りの時間帯のようだ。
しかし、引き潮の時に活動する生物も多いようだ。



 
 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10254925.jpeg
振り返る。
かなり歩いたがリーフの終わりまではとても行けそうにない。
きっと少しずつ深くなってゆくのだろうとは思うが。
すごいな干潟。
もちろん、誰もいない。


 しかしありけん、干潟に感動している場合ではない。
晩飯は!!!!!
狩猟、食糧調達!!!!!!


 ちゃぱちゃぱと岸に戻りながら、ちょいと川の方へ寄ってみた。
浅瀬に魚がたくさんいるではないか。
こんなところに魚がいるんだ。。
わりと大きいのもいる。

 これは、、

 ありけんは車へ駆け出した。

 釣り竿を持ってきたありけんは、先ほど上原の釣具店(一軒だけ釣具店がある)で購入したエビとイカをつけて投げた。

 どぼーーん!!

 こんな浅瀬なのに30号のオモリしかないのである(大物しか考えていなかった)。
くそう、もっと小さいやつがあればなぁ。
普段Sサイズの服を着ている人がLLを着て出歩くようなものである。
しかも針はカレイ、アイナメ用(主に東北の仕掛け)ときた。

 しかし、ここでは笑う者などいない。
というか誰もいない。

 自由なのだ!!


 日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【6:西表島】_e0071652_10251591.jpeg
たどり着いたのはここ。
小さな河口だった。



 投げてすぐに小さく鈴が鳴った。
巻いてみると15センチほどの魚が釣れていた。
オモリが重すぎてこのサイズの魚のあたりがわからない。
普段はリリースするサイズだが、立派な食糧だ。

 今しかない!!

 『小さい魚でもたくさん食べれば満腹丸大作戦』だ!!

 竿をもう一本出して二本で攻める。
一本は置き竿、もう一本は地引竿。

 どぼーーん!!

 小さな河口にバカみたいなオモリの音が響く昼下がり。
魚は逃げ始めた。

 くそう、仕掛けがデカすぎるかぁ、、

 その時、置き竿の鈴が激しく鳴った。


 次回も西表島編!!
河口を遡りジャングルへ。


















2021/6/4






by KeN-ArItA | 2021-06-04 12:44 |
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