人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ありけん日記


有田健太郎の日記、エッセイ、フォトギャラリーです
by KeN-ArItA

日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】

 5/14(金)14時過ぎ、西表島上原。
小さな河口浅瀬にて、この旅最後となるかもしれない釣りが始まった。

 旅4日目、この頃には空腹に慣れてきていた。
慣れてきた空腹は、冴えててよい。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11313331.jpeg
ここに魚がいっぱいいる。



 浅瀬にてすぐさま15センチほどの小魚を釣り上げた。
餌はイカの足(げそ)である。

 続いて置き竿が鳴った。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11280397.jpeg
黒鯛




 東北で買った仕掛け(カレイ、アイナメ用)に黒鯛がきた。
こんな浅いところにもいるんだ。。
やった、、刺身だ。
嬉しかった。

 バタバタと2匹釣れたがそれ以降パタリと釣れなくなったので、河口を遡ってマングローブに入ってみることにした。
なんとしても晩飯を確保したいものだ。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11265301.jpeg
午前中は潮が満ちていてグリーンの幻想世界だった。
景色は変わるのもだ。
地面は砂地でとても歩きやすい。



 河口を遡るとそこは午前中たくさん写真を撮った場所だった。
同じ場所に導かれるものだな。
午前と全く別物であった。
水面が半分以下になっている。
あんなにたくさんの小魚やエビなどが泳いでた場所に自分が立っていることが不思議だった。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11271061.jpeg
ということは、、ここに魚がいるはずだ。



 魚たちはどこ行ったんだ?
って、このわずかな川にいるしかないだろう。
ということは、このわずかな川の中のお魚君密度はめっちゃ高いはずである。
魚の翻る様子も見える。

 事前リサーチでマングローブでもいろんな魚が釣れることは知っていた。
中でもマングローブジャックという鯛は大きさも引きもスペシャルで、その名はよく耳にしていた。

 マングローブジャック、、すごい名前がつけられたものだ。
かっこいいぜ。

 いる、ここにマングローブジャックがいるはずだ。

 興奮した。

 河口まで駆けて戻り、釣具一式を持って移動する。
途中、水の中に入って移動するがお構いなしにバシャバシャ駆けてゆく。

 うおーーー!!急げ急げ!!

 バシャバシャバシャバシャ、、

 気分が爆発しそうである。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_06384351.jpeg
ちょいと小さくて見辛いけど、、
1が午前に釣りをした浜。
2が午後に靴を取りに戻って、ひたすら干潟を歩いた場所。
3が河口からちょいと遡ったマングローブ釣り場。


 どぼーーーん!!

 小さな川の静寂を30号のオモリが破る。
餌はイカの足とエビである。

 さあ、こーーーーーい!!

 しかし、釣れない。

 Why?ジャック、なんで!!?


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11245569.jpeg
竿を立てて当たりを待っている。
が来ない。


 20〜30センチほどの魚の群れが餌の上を、ゆっくりと横切ってゆく。
気付いてるはずだ、じっと見てるはずなのになぜ食べないんだ。

 餌が悪いのか、、
引き潮真っ只中のおやすみタイムなのか?

 考えろ、ありけん。

 餌が似つかわしくないと判断したありけんは、マングローブに入ってゆき小さなカニを捕まえてきた。
すばしっこいが木の根にいるカニを右手で追い立てて、木の裏側にきたやつを待ち構えていた左手で捕まえる。
慣れるとわりと簡単である。

 カニとは鯛などの釣り餌としては最高級である。

 さあこーーーーーい!!

 どぼーん!!

 釣れない、、

 なぜだ、、ご当地のカニだぜ。。

 今度はジャンボヤドカリを捕まえてきた(お構いなしになってきている)。
石で叩いて身を取り出し、1匹丸々つけて投げ込む。
相当な大物でない限りこれは食べれないな。。

 2本の針が付いているのだけど、1本はカニ、1本はヤドカリである。
こんな最高な餌が他にどこにあるというのだ。

 さあこい!!
マングローブジャーーーーック!!


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11260901.jpeg
ジャンボヤドカリ(エサ)



 15時頃、陽照りも増すマングローブは時が止まったように完全に静かで、まったりしていた。

 釣れない、、はぁ、、

 仕掛けが悪いのかと、チヌ針(普通の一本針)にオモリなしで、ただカニだけをつけて投げてみた。
切羽詰まるといろんな知恵やアイデアが出るものだ。

 しばらくすると、すぅーーーとラインが伸びてゆく。
きた!!と巻くもすでに潜り込まれたのか、引っかかっていた。
結局糸が切れてしまった。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11333448.jpeg
お昼過ぎ。
夜行性動物にとっては深い眠りの時である。



 かがみ込んで待っていたら、川上から声が聞こえてきた。
どうやらカヌーの体験ツアーのようだ(カヌーはちらほらつなぎ止められている)。
カヌー体験は西表島の各所で名物となっている。
しかし、こんな小さな川は、ちょいとマニアックコースなのではないかな。
(ここで釣りをしている自分もマニアックコース)

 ありけんはカヌーに釣り糸が巻き込まれないよう、仕掛けを岸に寄せた。

 「はい、随分と潮が引きましたね〜、この時間はですね、、」

 「そうなんですね、、すごいですね〜」

 だんだん近づいてくる(計3人)。
まさかこんなところで釣りをしている旅人がいるとは思わないだろうなぁ。
驚かさないよう、うんこずわりで自然に溶け込んでやり過ごすことにした。

 自分に気づいたインストラクターは一瞬ギョッとしたが、さすがである。

 「はい、釣りされてるので少し奥に寄りましょうね〜」

 「岸に寄せてるので真ん中通ってもらって大丈夫ですよ!」(ありけん)

 「何か釣れますか?」

 「小さなクロダイが、、(てへペロ)」(ありけん)
本当は中ぐらいのクロダイと言いたかったがそこは謙遜である。

 そうですか、とジャングルに小さな笑いの花が咲く。
この日、水辺で会う初めてで最後の人影であった。

 その後もマングローブを駆けてカニを捕まえては投げ込む。
無我夢中の時間が過ぎていった。

 結局釣れなかった。
完全に眠りの時間帯のように思えた。

 しかし、この午後の3時間はありけんの何かを変えた。
感動して泣いたわけでもない、釣れたわけでもない、ただただマングローブを夢中で走り回っただけなのだが。 

 引き潮の時にカニやヤドカリを捕まえておいて、魚が動く上潮の時にこの餌で釣れば、、完璧なのではないか。
ようやく見えてきた西表島での釣り方を試す時間は残されてなかった。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11241580.jpeg
配信画面より
上原の干潟にて最後のサンセットライブ
じわじわと潮が上ってくる。



 17:30からは最後のサンセットライブである。
宿に戻りシャワーを浴びて髭を剃って、弦を張り替えてロケ地へ向かった。

 朝一番に釣りをした近くの干潟からやることにした。
ジャングルを駆け回った時間が干潮だった、17時をすぎると遠くの方から干潟に潮が上り始めた。
本州のように波を打って繰り返しながらゆっくり満ちてゆくのではない。
じわじわじわじわとと潮が広がって、上ってくるのである。
一緒に上ってきた魚も跳ね始めた。

 それをバックに最後の配信ライブ。
いろいろな雑念を吹っ切ることができなかった。
いろんなことがたくさん横切ってしまった。
最終日にして不甲斐ないライブとなってしまった。
なんとかやり切ったといった感じであろう。

 しかしこの日が、今後のありけんステージに与えてゆく影響は計り知れない。
見てくれた方々、ありがとう!!

 

西表島道路の最先端、白浜町の夕日。



 ライブを終え、次の配信は21時からの『自炊ディナー配信』である。
3匹しか釣れていないのに、引き続き釣りをする気にはなれなかった。

 ライブ後、気分はどっぷり沈んでいた。

 配信ばかりで気を使ってばっかりでつまらないな。
自分で決めたのに、どうしようもない男である。

 車を走らせ、島の最端の白浜へ夕日を見に行くことにした。
夕日が沈むまでぼーっとしていた。
南風ってすごいのだ。
だれーっと、ただただ大気が流れているのだが、この中にいるといろんな悩みが小さなものに思えてくるのだ。
でっかいぜ、ぱいかじ(南風)。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11234314.jpeg
釣具をきれいに洗って干す。



 5/14(金)20時前、部屋に戻って、洗濯をしながら釣具などを洗う。
どの宿も外に洗い場や洗濯機が付いている。

 スカリ(釣った魚を生かすために海に投げ込む網)やクーラーボックス、竿にリール、バッカン(水汲みバケツ)、明日は飛行機に乗るので、魚臭過ぎてはまずいので丁寧に洗う。
結構時間がかかるものなのだ。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11224345.jpeg
5/14(金)21時、晩ご飯ディナー配信
(配信動画より)


 21時から晩ご飯配信である。
2日かけて釣れた魚は3匹。

 調味料は大事に持ってきた醤油とワサビ、あと、棚に塩が常設してあった。
黒鯛はお刺身に、金目鯛っぽいのと小さなやつは丸々煮付けることにした。

 この頃にはすっかり元気になって、テンションも再び上がっていた。
立ち上がりも早い男である。

 丸々煮付ける調理法はこの旅で始めて思いついた。
初日の波照間で、疲れ過ぎて鱗とか内臓とか取る気力も残ってなかったところから生まれた調理法だ。
醤油水で丸々煮付けるだけなので誰でもできる。
食べる時に内臓も皮もきれいに除けれる。
あとはお腹を空かして食べれば絶品である。
 
 黒鯛は臭みがあるというがぜんぜんそんなことはない、お刺身はコリコリで市販では味わえない鮮度、天然鯛のうまさである。
3枚下ろしが下手なありけんは中骨に身がたくさん残ってしまう。
お湯に投げ込んであら汁である。
次回はカニとか貝とかも取って入れようと思った(西表島ではぜんぜん貝を見なかった)。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11223772.jpeg
5/14晩ご飯




 あっという間の晩餐だった。
本当は10匹くらい欲しかったが、3匹を噛み締めていただいた。
最高に美味しかった。
胃で溶けて身体に染み渡ってゆくのがわかる。
命をいただきます。
ごちそうさまでした。


日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11222191.jpeg
配信より
晩ご飯配信エンディング



 5/15(土)7:00起床
いよいよ東京へ戻る日である。

 早朝釣りをすることもできたが、準備や釣った魚の料理、片付けやチェックアウトなどを考えるとはばかられた。
本当に釣りバカなら睡眠を捨ててでもこの日も挑戦しただろう。
ありけん釣り、まだまだアマちゃんである。

 10時からはエンディング配信である。
ありけんは西表島で、今回まだゆけてない場所があった。
最端にある『南風見田の浜(はいみだのはま)』だ。
昨晩夕日を見た白浜とは40キロほど離れた真逆の最端の浜だ。

 フェリー埠頭から車で15分くらいなので、最終日、この浜からエンディング配信をしようと計画したのだ。

 8:30に宿のオーナーに鍵を返しにいった。
事務所は様々な釣り道具が綺麗に壁掛けしてある。
夫婦で出てきたので、ご主人に釣りの話を振ってみた。

 釣った魚しか食べないようにした旅だったこと、全然釣り方がわからなかったこと、はらぺこなこと、包丁がよく切れて嬉しかったことなどなど。

 ご主人はたくさん笑った後、人が変わったように熱く語り始めた。

 西表島は養分が豊かだから川も海も濁って見える。
たくさんの生き物がいる。
つまり魚は餌には困っていない。
そこに餌を投げ込んでも魚はじっと見る、選ぶ。
そこで釣れる時間帯は、ほんの15分〜30分だったりする。

 それに比べて、ルアーという釣りは魚の反射を誘う。
人前でパンと手を叩けばハッと反応するように、魚も思わず目の前で光るルアーを追ってしまう習性がある。
西表島においてはルアーの方がよかったりもする。

 思い返せば全て当てはまるような気がした。

 こんど来たときは一緒に行きましょうよ!!
食べる分くらい、そんな、いくらでも釣れますよと言ってくれたことがとても嬉しかった。

 しかし、ありけんは引き潮でカニを捕まえ、上潮でそれを餌に釣るという、自ら考えた釣りをやってみたいとも思った。
どちらもやればよいのか。
また来たいな。

 ご主人の釣り談議が熱過ぎて出発がけっこう遅れてしまったが、晴れやかにゲストハウスを後にした。



日本南端、波照間、西表島サンセットライブツアー【7:西表島】_e0071652_11163602.jpeg
今回もわりと多めだった車中配信。
フロントガラスの下に設置すると、高温でアイフォン電源がすぐに落ちてしまう。
今回の旅は高温ストップにも悩まされた。
写真のようにして、エアコンを向けて配信すれば、高音で落ちることがなくなることを発見した。
ただ、バックミラーは少々見にくい。



 5/15(土)9:15、晴れ
石垣港へ向かうフェリー埠頭のある大原方面へ向かう。
そこを通り過ぎて行き止まりまで行けば、南風見田の浜(はいみだのはま)である。

 右手にジャングル、左手にリーフ、気分も空高かった。

 次回はいよいよ最終章!!
またぜひ☆













2021/6/6



by KeN-ArItA | 2021-06-06 17:12 |
<< 日本南端、波照間、西表島サンセ... 日本南端、波照間、西表島サン... >>


twitter
以前の記事
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
記事ランキング
画像一覧