南からの低気圧は大陸からの高気圧を押し上げ、前線は今夜、関東甲信越を完全に通過すると思われた。
天気予報の降水確率も、18時〜0時は70%と高く、石原良純でも自信をもって「雨です!」と言うだろう空模様の中。
17:52分。
僕は本日20:30から予定していたストリートライブの中止を決定した。
現在雨が降っていないので、苦渋の決断だった。
しかし以前、雨天時にストリートライブを決行したが軒下で雨を避けて歩く通行人の邪魔になったので、雨天時は中止と決めていたのだ。
すぐさまその旨をBBSに書き込み、予定していた方々にもメールで知らせた。
「え、こっちまだ降ってないんですけど、、」
すぐさま各地から3件のメールが返ってきた。
だよね、こっちもまだ降ってないんだな。
やっぱりやろうかな・・(すぐ揺らぐ僕)
いやいや!今日は間違いなく降るのだ。
集まってやり始めて、はい中止!とかは絶対避けなければならない。
んん〜
嵐の海を行く大型客船。進むか引き返すかを迷う船長の気持ちも分かるような気がした。
僕はまるでガンダムのブライトさん。
思案の末、やはり僕は中止を覆さなかった。
それから気になるのは外ばかり。
19時を回り20時を回り、空は未だ雨を落とさない。
やっぱりやれたんじゃない・・。
「降れ〜、降るのだー!」
もはやそこにいるのは気の小さな気象予報士、ブライトさんだった。
演奏予定だった20:30。
窓から見える通行人は傘をさしてなかった。
負けた…
肩を落としたその時である。
窓の外を一人の通行人が傘をさして横切った。
一人、二人、、
歩道に次々と傘が咲いてゆく。
雨だ…
「おおー!勝ったー」(何にだ!)
やがてシャーシャーと往来の車も音をたて始め、町はすっかり低気圧に包まれた。
【井の頭公園にて】
はじめる前にストップされ、ベンチで1曲歌うありけん。
すっかり話がすりかわってしまったが、ストリートライブ。
奥が深いんだ。
12/13に新宿で行われるイベントで、西荻窪ターニングを代表して出演するということで、選んだ場所は西荻窪駅北口。
ここはあまり大声出すとすぐに駅員がやって来るから、バラードばかりになる。
物販等のアピールもあまり出来ないので、「どんな時でも、頭に絵を描いて歌う」という目標でやっている。
心身共に寒い中、手探りでやり始めたストリートライブ。
だけど、みんなが支えてくれるんだ。
スタッフや、毎回来てくれる人。
これないけどメールやBBSで応援してくれる人。
お茶を出してくれる人。
アドバイスくれる人。
差し入れ頂いたり。
投げ銭頂いたり。
これをきっかけでライブに来てくれたり。
寒空の下、続けられるのは応援してくれるみんなのおかげです。
感謝を胸に、これからも頑張ろうと強く思います。
駅前で歌いながら見上げる西荻の空は、建物に切り取られ、電線が走り、半端なネオンでかすれて、とても小さいけれど、世界に通じている。
いつも歌いながら思うのです。
「この小さな空から、ピョーンって飛び出したいな」って。
これからますます寒くなるでしょう。
頑張ります!
途中20:33。
西荻窪の常連カリスマ客「村田JC」からメールがきた。
「今日ないんすか?」って
だから来る前にBBSを見ろ!って毎回言ってんだろ。
ありがとうJC(笑)。