6月に入り、梅雨らしく冴えない天気が続いている。
梅雨の切れ間、初夏の日射しを避けるように座ったベンチ。
その後ろ、さらにちっちゃな世界に降りてみると。
だだーん。ゼニゴケの世界。
じめじめした場所なのに、常夏の国みたいよね。
蟻になって、あのヤシの木みたいな雌株をよじ上りたい。
近くにある、百合のつぼみでは。
だだーん。小カマキリ。
まだこんなに小さいのに、その姿はすでにり凛々しいカマキリ。
がんばれよ!
おまえもな!(by 小カマキリ)
最近は、小さなところによく目がいってしまう。
すっかり雨のあじさい日和、そのまま通り過ぎてしまいそうなコンクリート壁では。
おおっ
脱皮したてのてんとう虫。
この壁には、まだたくさんのサナギがくっついている。
もうちょい待てば、しっかり色が出てくるでしょう。
さあ、背中の星はいくつかな?
がんばれ!てんとう虫。
お前もな! (by てんとう虫)
渋谷の小坂で見上げれば。
おー、チェリー。
これ、きっと食べれんよね。
さらに小枝をよく見れば、小スズメが空飛ぶ練習中。
親スズメが餌を餌にしておびき出している。
枝から枝へ、まだまだバサバサと重たい小スズメ。
早く自分で餌を捕れるように、がんばれよ!
お前もな!(by 小スズメ)
先日、福岡の方に帰った。
雨の降り出す前にふらり出かけたのは、実家の裏山。
下ってゆくあぜ道に、おー、栗ブロッサム。
甘ったるいジューシーな栗の花の香りに、カナブンや蜂やハエ等は、もーたいへん。
ブンブン大騒ぎ。
自分もまぜて!
だけどここは、昆虫専用お祭り大会。
あんたはダメよ!(by 昆虫達)
そのまま過ぎ去ろうとしたら、、
せいぜいがんばれよ!(by 昆虫達)
あー、がんばりますよ。がんばりますさ。
小川の橋を渡り、さらに池に向かって歩いてゆく。
この森はいつだってこんもりとしている。
だだだーん。
野生動物よけの有刺鉄線。
錆びて蜘蛛の巣が張っても、まだまだ現役。
野菜を守るのだ!
つつーっと行こうとしたら。
また来いよ!(by 有刺鉄線)
ああ、また来るさ。来ますとも。
池の土手を上ります。
ウェルカム綿毛大会。今度は綿毛の運動会。
おいーっす!
パシャパシャパシャパシャ…
泡の弾けるような喝采と声援で、風とダンス。
僕なんて気づかれやしない。
古池は、昔と変わらずそこに佇んでいて。
自分はそこで、やはり昔と変わらず佇んでいて。
また飛び込むかい?(by 古池)
いや、また今度で。
種の旅立ち。
ここらはワラビ(シダ科の植物等)が多い。
子供の頃はよく採ってまわった。
おいおい種君、ひっかかんないでしっかり飛べよ!(by わらびー)
なにそんな所に突っ立てるのさ、邪魔だよ!(by 門出の種)
まーまー(by ありけん)
おまえ、がんばれよ!(by わらびー&門出の種)
あんた達もね!
時々不思議カメラは、今日もバックの中。