最近はインスタントの粉コーヒーではなく、ドリップコーヒを飲んでいる。
それというのも、世話になっているサポートギター『永山かずみ』のせいである。
有田宅で行なわれるリハーサル時に飲むコーヒーを切らしたので、来る途中、スーパーでインスタントコーヒーの詰め替え用を買ってくるようにお願いしたのだ。
嫌な予感はしたが、永山は見事にドリップコーヒーを買って来た。
【寒い朝だった、予報は雨か雪。そりゃあ外が気になるよね】
自分で入れるドリップコーヒーよりは、自分で入れるインスタントコーヒーの方が好きだ。
めんどくさくなくて、かつおいしいからだ。
『永山かずみ』は変わっている、というか恐ろしくマイペースだ、というかイケメン風のパンダだ。
【やっぱり。なんかうれしいよね。空気もひんやりしていて気持ちいい。】
しかしながら、最近自分で入れるドリップコーヒーがおいしいと感じ始めたのも彼のおかげかもしれない。
うん、やっぱりおいしい。滑らかだ。
ありがとう、永山。
【旧古河庭園】
都内は、山の手線沿線の駒込駅近く。
帰り道に旧古河庭園という所に寄ってみた。
外観からしっかりしていて、雨上がり、少し歩いてみたくもなったからだ。
しかし、立派な建物だ。
なんだか夏目漱石の小説を連想してしまう。
【一番最初に咲く。梅】
季節に添うように、地味に咲くよね。
なぜ早い時期を選ぶのかな。
【苔の蒸すまで】
庭園は大きな野球場くらい。
様々な木々や植物がしっかりと手入れされている。
なかでもバラの木がたくさんあって、硬いつぼみ達はまだまだ春待ち中。
しかしこんなにたくさん。バラの季節が来たら大変だ。
もう貴族。おれ貴族。
【古池を覗けば】
ざっくりと一周した僕は、橋の上。
覗き込めば、覗き込む僕と曇り空。
【庭園茶屋のベンチにて】
園内は季節外れとあってほとんどだれもいない。
しかし、茶屋は営業中なのです。
あたしゃせんべいの方が好き。
東京は駒込の町。
偶然の曲がり角を覗き込めば、洋館の三角屋根。
ふらり入った落ち着いた庭は、雨上がりに濡れていて。
ふらり入って落ち着いた僕の、気持ちもまだまだ露がかり。
少しばかり軽くなった帰り道、バラの季節を想像する。
【お台場、渚にて】
今年も、お台場へやってきた。
人口の海、人口の砂浜、波の立たない渚、海の向こうに広がる摩天楼。
それでも、気持ちいいのです。
海ってすごいよね。
お昼休みは少し歩くけど、砂浜へ行こう。
【もう、春かな】
街を歩いていて、天気がよかったり、夕陽が眩しかったり、素敵な坂に出くわしたり、気分がよかったり、優しいシーンを目にしたり。
そんな偶然がひょんと重なった素敵な瞬間に出くわすことがある。
気持ちがぱっと明るくなって、笑ってしまう。
春は特に、そんなことが多い。